鍼をしていたら、胸がポカポカ温まったそうです。
体位性頻脈症候群(POTS)、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)をお持ちの方で、新型コロナ感染後からの不調です。
横から起き上がるとふらつきを覚え、身体を起こしておられない。この時に心拍数が大きく上昇。
運転・歩行中、どこに視点を合わせたらいいか分からなくなる。
イヤホンがダメで、大声で歌えない。
悪天候で不調が増し、スマホも見れない。人込みでめまい。
中途覚醒、寝汗、手の痺れ、足の脱力感。
いろいろあります。
起立性調節障害という病名をよく聞いた時期がありましたが、どちらも自律神経失調症の様相があります。治療法としてはなにも変わらない気がします。
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鍼をした後、胸のあたりに感じていた寒々しさが失せ、胸が温まったそうです。
乗り物に乗れなかったが、なんとか乗ることができた。
乗物乗りつぎ遠方よりお越しです。
脾胃の機能が回復することで宗気が充溢してきたのでしょう。
POTSの治療をしていたら結果、思わずハートウォーミングな鍼になりました。
宗気とは古典的には
「宗気、胸中に積り喉嚨に出で、以て心脈を貫きて呼吸を行らす」『霊枢』邪客篇
「宗気、上りて鼻に出で、臭を為す」邪気蔵府病形篇
という事です。
宗気が喉嚨や鼻に連なる点が興味深い。
元々、慢性上咽頭炎もある方です。
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