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2026.03.19 04:54
小便と集中力
「おしっこの出がいい人=集中力がある」とはなりませんが、東洋医学における”腎”の概念を通じては、一部、重なり合う部分があります。腎臓が悪い家系なのだそうです。主訴は下半身のだるさ、寝起きの悪いさ、集中力が続かないこと。こういった不調が慢性的にあるそうです。どれも生活に支障が出るほどではないにせよ、元気に生活できているとはいいがたい。確かにお身体を拝見させて頂くと、腰の周りが黒ずんだ色をしていました。逆に白抜けしているのもよくないのですが。施術を続けていくと徐々に、一回当たりの尿量が増え、下半身の怠さが消えました。腎臓系の機能が回復してきた兆しです。実際、その後で検査数値も改善していました。全身的な怠さが薄れていき、お酒もあまり要らなくなってきた。集中力...
2026.03.12 00:40
不正出血と『傷寒論』
突然、不正出血が始まったという女子大生。よく原因は分からないらしい。東洋医学的に診察してみると、風寒の邪に傷られて発症したことが分かりました。3回程の治療で出血が止まりました。傷寒による熱入血室のとても軽いバージョンだったので、早く良くなりました。この辺のことは『傷寒論』を学べば学習できます。傷寒論解説書は山ほどありますが、横田先生の『傷寒論神髄』は鍼灸師による鍼灸師のための傷寒論なので、大変ありがたい本です。
2026.03.05 01:10
抜いたはずの歯が痛い
以前も取り上げたことがあるような、よくある話ですが。。。歯痛で根管治療もしたが、まだ歯が痛い。最後に蓋をかぶせないといけないそうなのですが、それも痛い。なんなら痛みは増していて、それで放置したまま。大学病院でも見ていただいたそうですが原因も分からず解決してない。そうして一年以上が経過しているという。
2026.02.26 02:50
大腿神経痛に消渇の鍼
【主訴:右の鼠径部のあたり、やや外側と下腿が痛い・重い】確かに右腰まわりには筋緊張も強く、また神経痛特有の兆候もあります。東洋医学的な所見を取ると食毒が多く、これが今回の神経痛の原因だと思いました。「それと・・・」と本人が加えて言うには、自分の口臭が気になるという。ほらね。反対の左側を使って治療しました。それでほとんど楽になったのですが、面白いことがありました。2回目の施術の後には舌に現れていた異常所見も改善していたのです。私は鼻が悪いので未確認ではありますが、口臭もおそらく減じていたはずです。解剖学的な根拠を基にする現代鍼灸も私は好きですが、それだけだとこういう現象は説明不能で、古方にはまた違う面白さがあります。腰痛に対して腰に鍼をすることもあります...
2026.02.19 02:30
オナラと発酵食
息子のオナラが臭すぎたんです。もうなんと言えばいいのか・・・臭すぎて涙が出るというか、色が付いてそうなくらい臭い。我が子ながら「一体こいつ、普段なに食ってんだ・・」と言いたくなるほどに臭さでした。親の顔が見てみたいとはこのこと、か。あれは小5くらいの頃だったか。わざわざ私の傍に来て、いつものごとく、臭いオナラをまき散らして去っていく。私が「やめろ!!」と怒ると、それがまた面白いらしい。むしろエスカレートして、わざわざ扉まで閉めていく始末。「やめろと言っても駄目だな。喜ぶだけだ」と、一計を案じました。オナラ臭を無効化させてしまおう。鍼をしてもいいのですが、この時は「発酵食」を試すことにしました。調度この頃、栗生隆子さんの『ここからはじめる発酵食』(家の光...
2026.02.12 02:44
細刺術の臨床応用と東洋医学的考察
前回の記事の補足です。「秘伝『杉山新伝流』学術講習会資料2」によれば、細刺術は風寒暑湿の邪が皮下に留まり鬱滞して諸痛をなすものを治すとあり、基本的には痛む患部に行う優しい手技だといえます。例えば、関節痛なら関節に鍼管を当てて、その上から優しく鍼柄を叩打することで、関節内にある邪熱を外へ引き出して行くわけです。なので、今回の私の使い方は普通ではないですが、まぁ本来やり方は無限ですからこういう使い方もできる。風寒の邪による腰痛ではあるが、上・中脘は営衛の生ずる所、血気の基づく所でもああるから、営衛が補われたことにより腰痛回復の機転となったといえます。私が学んだ古方の考えからすると、こういう考え方はだめということになるのですが、実際の所、こういうやり方でもや...
2026.02.05 03:10
筋・筋膜性腰痛に対して細刺術
お風呂場で中腰になって掃除をしていたら腰を痛めたそうです。いわゆるぎっくり腰の範疇にあるといえます。現れた特徴からすると筋・筋膜性腰痛ですが、腰に直接鍼をするだけが鍼ではありません。別の視点からすると、風寒の邪を感受したことによる腰痛であり、やや内攻しています。病のメカニズムでは第三段階くらいにまで来ていた。ふと思いつき、大浦慈観先生に教えて頂いた細刺術を試みました。細刺術とは杉山真伝流の手技のひとつです。場所は中脘穴あたりです。お腹がゴロゴロ動き出し、ぐじゅぐじゅと音を立ててなにかが緩んでいく音がしました。これで筋・筋膜性腰痛は消失しました。10秒もしないうちに終了です。お腹に鍼をして腰の痛みが取れる。こういう事があるから、鍼は本当に面白い。
2026.01.29 07:01
「Yōteiを6時間プレイできた」
『Ghost of Yōtei』というプレステのゲームがあります。それを年末に6時間もプレイできたというお慶びの声を頂きました。
2026.01.22 00:45
緑内障と小腸経
40歳以上では5人に1人が緑内障罹患者らしく、確かに眼圧が高くて悩んでいる方は多いです。『霊枢』手の太陽小腸経の病証篇には「目黄」の記載があります。そのまま素直に受け取ると、目が黄色くなる症状に対してだけ効くと解釈できますが、実際のところ、緑内障にも効くようです。黄疸症状と緑内障は別々の病気なのでそれぞれは無関係です。なので、病名横断的な視点がないと意味不明になるかとは思いますが、その壁を横断させうるのが東洋医学の知恵であり良さです。手の太陽小腸経の流注と目との関連で言えば、側頭部は重要です。手の太陽小腸経は、その支脈において目の”鋭眦”と”内眦”に至り、眼の内から外から挟み込む形になっていることに改めて気づきました。この事からも手の太陽小腸経は目との...
2026.01.15 09:08
鼻の際がかゆい
食事を摂ると、後でたまらなく鼻の中が痒くなるそうです。鼻のあなの際のあたりが相当痒くなるのだそうですが、人前ではあまりかけないところです。手の太陰肺経を調べていくと、指の節と節のあいだに正式には存在しない場所にツボがありました。ここに鍼をあててみると、鼻がスッと通ったそうなので、それで施術は終わりにしましたが、翌週にはこの症状は落ち着いていました。あまり聴かない訴えですが、こんなこともしています。
2026.01.08 09:06
肺がザリザリする
「息をすると肺がザリザリする」そうで、呼吸器科で抗生剤を処方されています。わたしが診てみると少陽病でした。胸には微かに邪気がありますが、肺ではなくもっと浅い所にあるようです。鍼がよく効く人のようで、2回ほどの治療で肺のザリザリ感がでなくなりました。結局、そのザリザリ感がおこるメカニズムは不明なままでしたが、そんなこととはお構いなしに治療ができる東洋医学はやはり面白いです。さて。いよいよ、2026年が始まり、今夜は傷寒論輪読会の日です。毎月2回、鍼灸師を対象に古典の解説をしています。私自身もここからさらに飛躍できるよう精進していく所存です。本年も宜しくお願い致します。
2025.12.25 01:00
そんじゃそこらじゃないモノ
「便秘が治るツボを教えてください」と聞かれることがあります。しかし残念ながら、ここに鍼をすれば便秘が治る等という確実なものはありません。人は確実なものを求めたがりますが、不確実なのがこの世界の現実です。特に人体においては、なおさらです。「そんじゃそこらの便秘ではない」のだそうです。西洋薬よりも漢方を頼り、それも大承気湯というかなり強い下剤も服用してきたし、針灸治療も10件以上のさまざまなところで受けてこられた。有名な先生方に散々施術をして頂いてきた。それでもだめだった。なので失礼ですが正直なところ、誠花堂でそれほどすぐに効果が出るとは期待はしてはいないし、仕方がないものなのだと思っている。でも何年かかってでも治したいのでお願いしますという。それほどの便...

探花逢源

福岡県福岡市 薬院 誠花堂院長のブログ

・毎日の診療から一部を紹介。

・「どんな時にかかったらいいか分からない」「○○が鍼灸で楽になるなんて知らなかった」という声を多く受けるので、意外でかつ身近な症状を挙げていきます。

・それなりの効果がないと紹介する意味がないので結果、有効例ばかりが並んでいます。なんでも治るわけではありません。偏りのある情報体であることをご承知ください。

・極力、エビデンスや「正しさ」みたいなものの外にある臨牀を綴っていくつもりです。

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