中封穴のあたりに生きたツボがあったので引き針をしていたら、顎が開くようになりました。狙ってやったわけではないので偶然です。他の目的がやっていたのに、ついでによくなったという話。
とはいえ、「わっ!」とビックリするぐらい大きく開いたので患者さんも大いに驚き、私も面白かったのですが、でもなにが本当に面白いって中封穴、足の厥陰肝経は顎には行っていないことです。
『霊枢』には経脈の走行と病証が述べられており、それを大きなよりどころの一つとして鍼灸学は成り立っていますが、その根拠が甚だ疑わしく不十分です。まぁそんなものだろうとぼんやり考えもしましたが、思い返してみるとおそらく肝経は咽頭部や頬裏といった顔面内に響いていく事がよくあるのでその辺に効いたのでしょう。
顔面の内側が凝っている人は結構います。
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