現代人は頭を使い過ぎています。
頭脳よりも肉体を使う割合が多ければ、人は大体元気でいられます。
じっと座って精神活動だけに身を置けば、脳内疲労だけが増しますが、身体を動かせば頭は空っぽになり、お腹は動いて、食欲が沸いてきます。
人間は本来からだを動かすようにできています。
大人になると木登りしたり、かけっこしたり、匍蔔前進してかくれんぼしたりしません。
全力で石を投げることも、助走を付けて川に飛び込むこともありません。
木登りして大声なんてだしたら通報されかねない。
代わりに都会で暮らす大人の多くは、姿勢を正して、PCの前でじっと動かず、目と脳だけを働かせています。
考えすぎたり悩むことで、血液は頭に集まり内臓の働きは低下します。
そういう人のお腹には特徴があるので、腹診してみたらわかります。
悩みすぎて胃潰瘍になるというのは、よく考えてみると不思議な現象です。
精神の座は大脳にあると言うのならば、悩むことで傷みそうな部位は脳だと思うのですが、ところがなぜか胃がやられてしまう。
ストレス状態が家に帰っても解消されず、むしゃくしし続けていたり、今日あった出来事をふとんの中にまで持ち込んでしまう人はやはりよく眠ることができません。疲れも取れません。
仕事のミスや理不尽な出来事、過去の想い出、未来への不安。色々あるかとはおもいますが、就寝前の30分くらい前は手放してもいいのではないでしょうか。
腸と脳には深い関連があります。
鍼をすると頭の興奮が鎮まり、気持ちは穏やかに、眠たくなったりします。
お腹がゴロゴロと動き出すことがあります。いい兆しです。
一日の終わりとは、このようにありたいものです。
頭を休めて、想いも鎮めて、一日一度は頭空っぽになりましょう。
次に、このような状態を自力で作り出す方法を紹介します。
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