2023.05.30 00:41痺証大腿四頭筋のトレーニング中に膝を痛めてしまったそうです。ここ2カ月程、スポーツ外傷専門の治療院に通ったそうですがが良くならない。「膝が痛い」とはいうものの、ふくろはぎの裏を押さえています。大腿四頭筋のトレーニングなのになぜ膝の裏側を痛めるのかは、勉強不足の為わたしはよくわかりませんでしたが、どこをどうすると悪いのかは理解できました。一鍼でよくなってしまったので間違いないと思います。東洋医学では手足のしびれや痛みといった、いわゆる整形外科的疾患とか運動器疾患とよばれるものをすべてひっくるめて痺証といいます。膝痛も腰痛もみな痺症といえます。非特異性腰痛なんて言い方がありますが、レントゲンなど画像所見をとっても、原因がはっきりしない、問題が解決しない運動器疾...
2023.05.27 00:30怪我をくり返す陸上男子です。右膝を痛めたと思ったら、左ひざを痛め、今度は足底が痛い、股関節が痛い・・・あちこちに痛みが現れ、練習をずっと休んでいるそうです。その都度、整骨院や整形外科に通い、さまざまな処置はして頂いたそうですが、そもそも明確な外傷はなく、原因がいつもよくわからない。「しばらく部活を休みなさい」と言われているそうですが、なにもしなくても痛みが出てくるので困っているという。こういう時こそ東洋医学の出番かもしれません。診察してみると臓腑のダメージが相当あることが分かりました。特に肝と腎が傷んでいる。若いのに。膝自体にもダメージがあるのは確認できましたが、ここまで奇怪な症状であるならば関節だけの問題とは思えません。徹底的に臓腑のダメージを抜くことにつとめまし...
2023.05.25 00:50ペダルをこぐと激痛通勤時に自転車がこげなくなったそうです。こごうとすると股に激痛がして気絶しそうになるという。気絶?と驚きましたが、どうも大げさではないようです。刺鍼してみると痛みが軽減しました。数回同じように治療すると普通に自転車に乗れるようになりました。長内転筋の異常だったようです。
2023.05.22 15:16猫背は得意‼ウォールエンジェル エクササイズをやってもらうとまったくできません。手首が壁につきません。超きつそうです。逆に「猫背にしてみてください」というと、「猫背は得意!」といって喜んでやってくれました。よくできました。。。姿勢が悪いというのは原因でもあるけど、結果でもある。いい姿勢がいい、と言ったってできなものを無理にやり続けるのもよくありません。姿勢や動きをみると様々なことが分かります。この辺は今後もっと研究していきたいところです。
2023.05.20 07:28伝染性寝違え?寝違えた、ぎっくり首になった。そんな方が多いこの頃です。風邪のようにうつるのでしょうか。そんなわけありません。この時期は寒暖差が大きく、そのために痛みが出やすくなっていますので、そのためのようです。また痛む部位にもなぜか共通した特徴があり、なにか法則がありそうです。大抵手足への引き針で症状は軽快しますが、取れにくいものもなかにはあります。粘着性があり、湿気にやられている面があれば、その性質と所見からその痛みは着痺であるといえます。
2023.05.18 00:35後から考えたら更に言えば、この臨牀において、心経で足三里が緩む意味も説明不能です。腕と足ですから、解剖学的に繋がりはありません。経絡という気の流れが人体を12本流れているのですが、その繋がりをもってしても説明がつきません。でも1.2本針をしたら異常がなくなりました。わたしは触診して気づいた反応をベースに治療をするので、このように後から理屈を考えることがよくあります。そこから古典を開くと「なるほど」と思う事もあります。でもこれってこじ付けですね。今の医学の常識はこの逆になっています。治療として人体に介入するならば、ちゃんとした理屈や理論、科学的な根拠がなくてはならない。そういった考えが支配的です。私もその理屈は理解できます。正しい気はします。でも。。。。理が先になると...
2023.05.16 00:30肩に効く意味がわからない肩が挙がらないそうです。ご自分で動かしても痛いですが、わたしが動かしても痛い。日に日に痛みが増してきている。こういう場合は関節包に炎症があることもあり嫌な感じです。棘下筋や小円筋、三角筋前部にダメージが目立ちます。それが腎経の刺針でめっちゃ緩みました。経絡の走行では肺経・大腸経、小腸経・心経に当たる場所に問題が現れていたといえます。肺経・大腸経とは腎経とは、子午関係として。少陰繋がりで腎経が心経に。。。ですが、肩甲骨に効く意味が分からない。太陽小腸経/膀胱経に対して少陰腎経は表裏関係にあるので、効くとはいえそうですが、こういうことを言いだすとなんでもあり。なんとでも言えるんですよね。数多くの理屈の中から、どの組み合わせが最適なのかを割り出すのは容易では...
2023.05.12 23:35「い、色でもついてるんですか?」そんなお言葉を頂き、嬉しく思ったという話です。わたしの治療は触診から始まります。人が「頭が痛い」と言っているのに、手を取って指先を見つめたり、ふくろはぎに触ったり、、、そのうちセクハラで訴えられなければいいのですが。無遠慮にべたべたと触って、改めてすみません。あまり触診をしない鍼灸治療もありますので、そういう治療ばかり受けてこられた方は驚くかもしれません。しかしいまのところ、わたしは人体に現れる反応を触診で拾うことを大切にしています。以前のわたしの治療はそうではありませんでした。あまり触診をしませんでしたし、そもそも触診をしてもぜんぜんわからない。どこがどう悪いのかかなりぼんやりしており、かなり悩みました。あまり関係のない反応を拾ったりもしていました。...
2023.05.11 12:41ゴルフ肘ゴルフ肘です。トレーニング中に痛めてしまったそうです。外側上顆に確かに異常がありました。足の太陰脾経に引き針をすると動きがよくなりました。足の太陰脾経と手の少陽三焦経で子午関係にあります。
2023.05.06 00:25健康保健のための刺絡刺絡には、健康保健のための刺絡という面でも活用があります。そのことをわたしは工藤訓正先生の著書から学びました。工藤先生の著書は西洋医学的な側面から刺絡の効能を説明してくれている点で新鮮です。 「万人に」というのであれば適量を考えないといけないと思います。要約するとこのように説明することができます。瘀血による問題は、脳の循環障害は脳ばかりでなく、全身の各種機能に影響を及ぼす。それを解消するためには刺絡により首肩こりを取ること、皮膚および末端部位における末梢血管障害を排除、または改善すること。月に1回以上の治療を継続することで疾病予防、健康管理に貢献できるとしています。 1,心臓の負担の軽減 2,血液の...
2023.05.03 23:55”ヤバいやつら”が降りていく足に鍼をしていた時のことです。その患者さんがそうおっしゃいました。おもしろい表現です。その”ヤバいやつら”は体内の奥深くに隠れて、潜伏していたかのようだと言いました。
2023.05.02 00:29肩の治療で腰が楽腰が抜けそうになるそうな。筋筋膜性腰痛症といった様相です。少陽経の腰痛でした。針をしていくと、腰の不快感が減っていきました。ついでながら肩もチェックすると、実は肩がずっと挙がらないという。他で鍼灸も整体も色々やったけど、よくならないのでもうあきらめている。それでわたしにも言わなかったそうです。でも挙がっちゃいました。言ってくださいよ。肩が挙がるようになると、腰はもっとよくなりました。わたしが気づくべきでしたね。