2023.09.30 00:55冷えたてホヤホヤの不調あ、蚊が飛んでいます。。。なんだか暑いのか寒いのか分かりませんね。季節外れの風鈴もそろそろしまわなくては。急性の腰痛や首痛、肩が痛い、膝が痛い、、、様々な疼痛が増えています。または肩こりが酷い、だるい。なんせ寝冷えをしやすい時期です。寝る前は暑いから。その反応は身体にも表れています。影響が大きい場合は不調として現れ、痛みや気怠さなどとして感じられます。影響が小さい場合は、不調としては感じません。しかし身体にはしっかり影響が現れていて、その微細な反応点はツボとして使用できます。
2023.09.28 00:45どこから刺絡をするか刺絡をする時に「ここが痛む」と場所を教えてくれる人がいます。ここだここだと一生懸命に教えてくださる。わたしを助けてくれているんだと思うと、親切に応えてそこからやってあげたくなる。しかし実際に刺絡をしてみると対して黒い血もでず効果もそこそこ。微妙でした。患者さんが辛いと思う所から刺絡したところで効果がでるとはいえません。次回。患者さんの訴えは無視して、手の感覚を使って病所を探してみると、患者さんが「ここ」と訴える所から少し離れたところにそれはありました。そこから刺絡をしていると、それはもうどす黒い血がたくさん出ました。あたりです。感覚や勘は否定されがちですが、それを信じてやるのも間違いではないという話です。
2023.09.22 23:45ストレス・自律神経・上咽頭「ストレスが原因だ」という話はよくありますが、実際のところなんの解決にもなりません。ほとんど何もいっていないのと同じです。「自律神経の乱れ」というのももっともらしいですが同様です。最近は「慢性上咽頭炎」がメジャーな概念です。解剖学的部位に原因を定めた点では確かに異なりますが、そこからが雑過ぎます。ストレス説と大差がありません。人をみればとりあえずBスポットをやっている。当たるも八卦当たらぬも八卦の世界です。虚が主体の咽頭炎もあれば、実が主体の咽頭炎もあります。十二経絡でみても同様です。そういう発想がないまま、上咽頭だけをみていても非効率です。陰と陽、寒と熱、様々な視点から捉え直すのが東洋医学の良いところです。それはとても具体的だからです。例えば脈やお腹...
2023.09.21 00:10絵的に映えない鍼ゴルフ中に大胸筋を痛めたようです。胸をそらせたり張ると特に痛い。さっそく調べてみると足の太陽膀胱経に異常がありました。飛揚穴のあたりです。一瞬だけ鍼を当ててみると痛みが止んだので間違いありません。そんなもんでも効きます。TVや雑誌などの影響だと思いますが、鍼を体全体に何十本も打つものだと思っている人は結構います。私がするような針はそうではないので「絵的」に映えません。そもそも技術的により難しいのでやれる人が多くありません。そんなこんなで世間に露出することが少ないため、変わった鍼をする人ということになりますが、本来鍼はおそらくこういうものであったろう、これが王道だろうとわたしは思っています。霊枢をみると古代の治療の記述があり、そこにそういった痕跡があるか...
2023.09.19 00:002カ月熱が下がらない2前回の続きです。結局、その坊やの状態はほとんど陽明病でしたので、陽明病の治療をすると熱が出ることがなくなっていきました。解熱剤を使わなくても。というか解熱剤で対処できない不明熱に対してこれだけ対処できるのだから、針治療は医療経済的にも最も効率のいい治療法なのでは?という気がします。陰陽虚実を間違えなければ副作用なんてありませんし。なぜなら鍼は物質としてはステンレス製の針金みたいなもので錠剤の様に石油を使う訳ではありません。一人あたりに使用する鍼の数などたかがしれているので大したコストにもなりません。毎回100本以上使うという鍼灸師も世の中にはいるので絶対ではありませんが。。
2023.09.16 00:502か月、熱が下がらない2歳にも満たない坊やが2か月程繰り返し風邪を引いて熱が下がらないという。病院へ行き、お薬を飲んで熱が下がり、保育園に預けられるかと思ったら再び発熱。それの繰り返しで家族もへとへとになってしまったという。コロナも陰性で原因はよくわからない。それでも「熱さましは飲ませている」という。よく原因がわからないのにとりあえず熱だけは下げるというのは・・・。二次感染予防という大義名分があるようですがこれはどうなのか。「くすりを飲んでも何度も熱が出る」という話がそもそもが可笑しな変です。一回一回がちゃんと治っていないから繰り返し発熱するはめになるのです。くすりで封じ込めても治ったわけではないから、元気になれば再び発熱してみせます。命の仕業。生命が治ろうとするからこそな...
2023.09.14 00:20異臭症-臭いにおいがする「ドブのような臭いがする」「糞便臭がする」このような異臭が感じられるという。想像するにとてつもなく不快な症状です。鼻うがいをしても、Bスポット療法をしても、服薬しても取れない。それを笑って話せる人もいれば、死を考えたという人もいます。重症度はさまざまのようです。そんな症状があるのかと思われるかもしれませんが、副鼻腔炎、蓄膿症の方が訴える症状のひとつであり、異臭症といいます。コロナの後遺症による嗅覚障害とはにおいが分らなくなることと思われていますが異臭症に苦しむ人たちもいることが分ってきました。そんな人たちがちらほら来ます。軽微なものであれば速効性が期待できますが、頑固な症状だとかなり時間がかかることもあります。病の深度、経過、年齢や体力によって回復度合...
2023.09.12 00:35麻黄湯にユンケル「巷ではやばいことになっていますよ・・」という彼の表情は呆れ半分の苦笑いでした。巷で耳にしたやり方です。麻黄湯にユンケルを合わせて飲むという。とあるお母さんたちの界隈で流行っていたそうな。傷寒論輪読会の参加者が教えてくれました。頭痛、発熱、悪寒、節々が痛いという症状を見ると確かに麻黄湯そのもののようです。麻黄湯がインフルに効く場合は多いと私も思いますがイレギュラーもあります。そこでこじれるということもあります。西洋薬嫌いの反動で漢方ならとにかく副作用がないと考えるのでしょうが、適当な処方でなければ外しますし、ちゃんと悪化します。下手な事をするくらいなら何もしないでおく。なにもしないことは中くらいの医者にかかったようなものだという考え方が昔からあります。
2023.09.09 00:05焼け石に水治療。そして水滴石を穿つ。慢性的な頭重感と四肢の痺れ。手足のしびれは手袋・靴下状になっている。多発神経炎に近いですが、病院での各種検査では特に異常はない。肥満、頭重感、上腹部のつっかえ、悪心、倦怠感、舌湿やや紫暗に白膩苔、脈弦滑。職業柄、一日にカレーを7杯食べるような日常。。。食毒に間違いなし。やや小便不利。その他の腎系統の不調はない。治療するも「多少マシ」という程度。12回目の治療で初めて頭痛が取れました。手足の痺れはなかなか取れずらいものの徐々に減退。「一日にカレー7杯」とか「パンを15個」という話を聞いた時点で、「それだけ食べる生活を続けながら治すのは難しい」という話はしましたが、「止められない。だから食べながら治してほしい」という。「焼け石に水になりますよ」というとそれ...
2023.09.05 00:40寝違えが感染する??寝違えは感染する。そんなわけないのですが、まるで寝違えが伝染しているのかと思うくらい寝違え患者が増えています。流行性頸部捻挫とでもいいましょうか(笑)針をすると非常に早く解けていきますので、早急にご来院されることをお勧めします。「枕が合わなかったのか」という人がいますが、毎日使っていた枕がある日突然合わなくなるのは不自然です。むしろ枕以外のなにかが問題だと考えるべきでしょう。「頸椎がズレておこる」と考える医療者もいますが、これはどうでしょうか。一見もっともに聞こえますが、なぜかある時期に頸椎のずれが多発する理由を説明するには不十分です。自律神経が狂った~なんて説明は論外です。なにも言っていないのと同じ。寝違えは首に起こる症状ですが季節性があります。見る...
2023.09.02 00:40夏の病は冬に治すそういう格言が中国にはあるそうです。夏の病とはなんでしょうか。いろいろありますが夏に悪化する病と思っていいです。熱に弱い体質も含めていいです。そういう人は夏はもう、なんとか凌ぎ切るほかない。そういう人は秋冬の間が勝負です。冬の間にこのような過ごし方をしていてはいけません。・冬の間に暖房の効いた部屋でゴロゴロぬくぬくして過ごす。・さらには味の濃い物、脂っこい物などを沢山食べて過ごす。こういう事をしていると夏に不調が爆発します。こういう事をしていると夏の不調はより強化されていきます。こういう体質や病を克服したいなら、これらの行動パターンを修正する必要があります。どうすればいいのか??簡単です。その逆をやればいい。寒くても積極的に外に出る。というか寒いからこ...