わたしは痔にあまり詳しくありません。
その割には治療成績はいい印象があります。
痔の中でももっとも恐ろしいのが痔瘻です。それがわたしの治療によって「再発を防げている」といってたまにこられる方がいます。危うくなると体で分かるそうですが、治療後にはその感覚が去っていくそうです。
特に痔瘻治療のメソッドなど持っていないので、はじめはどうしたものかと思いましたが、我々にできることは基本、証に合わせて治療をするのみです。そのまま治療をしました。しかし、それで対応できるのだから東洋医学は本当によくできていると思います。
ただ、そのためには診察が絶対に要ります。脈を診るだけではなく舌も腹も診ますし、様々な角度から情報を合わせて原因を探ります。そのための訓練に多くの時間を割いてきましたが、それでうまく成果が出せると「やはりこれが東洋医学の本道だ、正しかったのだ」と感じることができます。
・・・とはいえ、だからといってそれが絶対の正解ではなく、時として”素人っぽいやり方”の方がうまく行く場合があります。この辺が面白い所です。
次はそんな話をします。
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