その不正出血、体からのサインかも?知っておきたい原因と東洋医学の「止血」の考え方 | 鍼灸院 誠花堂 福岡市 薬院駅

突然、不正出血が始まったという女子大生。

よく原因は分からないらしい。


しかし、東洋医学的に診察してみると、風寒の邪に傷られて発症したことが分かり、3回程の治療で出血が止まりました。

傷寒による熱入血室のとても軽いバージョンだったので、早く良くなりました。この辺のことは『傷寒論』を学べば学習できます。傷寒論解説書は山ほどありますが、横田先生の『傷寒論神髄』は鍼灸師による鍼灸師のための傷寒論なので、大変ありがたい本です。


不正出血とは?

月経(生理)期間以外に、性器から出血することを「不正出血」と呼びます。

鮮血が出る場合もあれば、茶褐色のオリモノのような状態もあり、期間や量も人それぞれです。「少し様子を見れば治るだろう」と放置されがちですが、背景には大きく分けて3つの原因があります。

1. 機能性出血(ホルモンバランスの乱れ)

特別な病気があるわけではなく、女性ホルモンのバランスが崩れることで起こります。

ストレスや疲労: 環境の変化や過労で自律神経が乱れると、指令塔である脳(下垂体など)がうまく働かなくなります。

思春期や更年期: 体の転換期にホルモンが不安定になり、不規則な出血を招くことがあります。

2. 器質性出血(病気が隠れているケース)

子宮や卵巣そのものに、何らかの疾患がある場合です。

子宮筋腫や子宮内膜症: 良性の腫瘍ですが、内膜の状態に影響し出血を引き起こします。

炎症やポリープ: 子宮頸管のポリープや、感染症による炎症が原因となることもあります。

重大な疾患: 子宮頸がんや子宮体がんなどのリスクもゼロではありません。

3. 中間期出血(排卵期出血)

排卵の時期に合わせて起こる一時的な出血で、生理的な現象(病気ではないもの)であることも多いです。


誠花堂の視点:東洋医学でみる「血」の漏れ

東洋医学では、不正出血を「崩漏(ほうろう)」などと呼び、単なる出血としてではなく、「なぜ血が器(血管や子宮)に留まっていられないのか?」と考えます。

「脾(ひ)」の力が弱っている:

東洋医学における「脾」には、血を血管の中に留めておく「統血作用(とうけつさよう)」があります。疲れや胃腸の弱りによってこの力が落ちると、血が漏れ出しやすくなります。

「熱」が血を暴れさせる:

体内に過剰な熱がこもると、血が勢いづいて器から溢れ出します。これはイライラや食生活の乱れが関係することもあります。

「腎(じん)」の衰え:

生殖機能を司る「腎」の気が不足すると、子宮をしっかりと支えることができず、不規則な出血を招きます。

これが一般的な分類法ですが、今回はそのいずれでもなかったというケースです。


大切なアドバイス

不正出血に気づいたら、まずは婦人科を受診して「器質的な病気(がんや大きな筋腫など)」がないかを確認することが最優先です。

病院の検査で「特に異常なし(ホルモンバランスのせい)」と言われたり、止血剤で一時的にしのいでいるけれど繰り返してしまう……。そんな時は、鍼灸による根本的な体質改善が非常に効果的です。

誠花堂では、お一人おひとりの出血の状態や体質(冷え、のぼせ、疲れやすさ等)を詳しく分析し、血をコントロールする力を取り戻すお手伝いをしています。