Aさん曰く、補中益気湯、健脾散が合わない。
そして、米を多く食べると胃が逆流するという。
このことは非常に勉強になりました。
Aさんにとって、これらはある点で共通した問題があります。
わたしは薬膳には詳しくないので『食材効能大辞典』を頼りに言えば、米には補虚・散寒作用があるそうです。
「お米を食べると元気が出る」という人がいますが、それは補虚として働いているといえます。確かにこういう人は虚している人に多いです。私自身はお米を食べて元気になった記憶はあまりない・・・。
気が停滞しすく実的な傾向がある人が米を食べすぎるとお腹が張り、酷いと逆流してしまう。
Aさんは実的な傾向があったといえます。だから補中益気湯も効かないのも当然です。でも外から見るとどこか弱弱しく虚しているように見えてしまう。
また『食材効能大辞典』では、米が合わない人が長年米を食べすぎると肌を損なうともあり興味深いです。それは散寒の作用があるため。温める作用があるからでしょう。
温めすぎると皮膚がたるみますからね。
「お米は好きですか?」は問診事項になりえるかもしれない。
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