顔の中が凝る2

顔が凝る人は、無意識にちからが入りやすい傾向があります。

くいしばりもそのひとつです。

顎関節症だといって来院する人もいます。


くいしばるので顎関節症をおこすのか。或いはその逆なのか、或いは同時なのか。

いずれにせよこういう場合は、慢性頭痛や耳の疾患がある人も多いです。


興味深いのは、ただ単にこり硬まってかたいのではなく、「力が抜けなくて」硬さを帯びているという点です。だからただ揉んでもあまり意味がありません。

無意識にちからを入れてしまっていて抜けない。


錐体外路系の不随意運動などはその極みなのだろうと思いますが、障害未満という形でそれが出ている。


東洋医学では痙攣の「痙」という字を当てています。

「諸痙、項強は皆湿に属す。諸暴強直は皆風に属す」素問 至真要大論

風というなら分かるが、湿というのはよくわからない。

金匱要略には痙湿暍病脈症治第二がありますが、来年はそのあたりから研究し直してみたいところです。

探花逢源

福岡県福岡市 誠花堂院長のブログ