主訴は婦人科系の症状です。
反応をみると腹ではない。三陰交でもない。
たいてい、婦人科の不調はこういう所を治療することになっています。教科書的には。
ただ、そこに"ある"感じはしません。
それよりも督脈の異常が明らかなので、その異常がなくなるように治療を繰り返しました。
それで、
「ここで鍼を初めてから、自然と背が伸びるようになった」
「姿勢を良くするのって、整体とかカイロでボキボキとしてもらうイメージでしたが、違うんですね」
・・・というお声を頂きました。
嬉しいお声です。
私としては当たり前のこととして特段、話題にもしてませんでした。
でも、姿勢は大事なテーマですね。
****おまけ
理屈を先にすると、婦人科疾患で督脈を治そうとはなりにくいんじゃないかと思います。わたしはそういう話を聞いたことはありません。
調べてみると、『素問』骨空論によれば「少腹より上りて心を衝いて痛み、前後することを得ず。衝疝となす。その女子は孕まず。痔して遺弱し嗌乾す」とあり、これを根拠に督脈の異常と下焦の虚の関連を説明できます。臨床的には関連は明らかなことです。
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