2023.11.10 23:53朝起きると手がアイーンってなるなぞの症状です。私「あの、、、もう一回言って貰えますか?」Kさん「朝起きると手がアイーンってなるんです」私 「・・・」Kさん「・・・」私 「その”アイーン”ってどういうことですか?」Kさん「う~ん、やっぱりアイーンというかボヨーンというか、バイーンというか、、、」私 「朝起きたら”志村けんのアイーン”になっている? 手が?」
2023.07.18 00:53手首の痛みバレーボールでセッターをしているそうです。左の手首を背屈させると痛みが出ます。使いすぎてしまったのか、ここ数日前から急に痛みが出てきたとのこと。尺側手根屈筋の裏あたり。経穴だと手の少陰心経の霊道穴あたりです。足の少陰腎経への引き針で軽減し、足の太陽膀胱経で痛みが取れました。手の痛みが足で取れたので不思議そうな顔をしておられましたが、これくらいの事は経絡流注の知識さえあればできることなので大したことではありません。上下交差鍼です。
2023.06.08 01:05怪我を繰り返す2以前、紹介した陸上男子の件です。その後、何度も治療する必要がありましたが、だいぶ良くなりました。膝や足首が問題というよりも内傷病的で、五臓のダメージがあります。そこを回復するようにしていくと、なぞの疼痛が出なくなっていきました。良かった良かった。整形外科的な視点からは明確な問題はありませんでした。それでもたしかに痛みがある。走れないし、歩くのもいたい。現代医学での概念では説明不能な症状です。そのため、心因性とかストレス性とされている場合がよくあります。本当に精神的な面が大きい場合もありますがそういうケースではありませんでした。東洋医学では、手足の痛みやしびれは広く”痺症”といいます。今回の痛みは遊走性で風の様に掴まえ所がない特徴から行痺、または風痺に該...
2023.05.27 00:30怪我をくり返す陸上男子です。右膝を痛めたと思ったら、左ひざを痛め、今度は足底が痛い、股関節が痛い・・・あちこちに痛みが現れ、練習をずっと休んでいるそうです。その都度、整骨院や整形外科に通い、さまざまな処置はして頂いたそうですが、そもそも明確な外傷はなく、原因がいつもよくわからない。「しばらく部活を休みなさい」と言われているそうですが、なにもしなくても痛みが出てくるので困っているという。こういう時こそ東洋医学の出番かもしれません。診察してみると臓腑のダメージが相当あることが分かりました。特に肝と腎が傷んでいる。若いのに。膝自体にもダメージがあるのは確認できましたが、ここまで奇怪な症状であるならば関節だけの問題とは思えません。徹底的に臓腑のダメージを抜くことにつとめまし...
2023.04.29 00:10カカトが痛い歩くとかかとが痛いそうです。かかとの内側の辺りです。足の少陰腎経の引き針で痛みが取れました。10秒もかかりませんでした。いつもこうなら楽なのですが・・腎経はかかとの内側を流注しているのでそのままの治療です。難しい分析もひねりもない、単純なやりかたです。手に鍼を売ったり、頭に打ったりして取る方法もありますが、私としてはなんでもいいです。大切なのは方法論ではないんだなぁとしみじみ思うこの頃です。
2023.02.23 00:36かかとが痛い小4男子です。走るとかかとが痛いという。左足を背屈するとかかとに痛みが出ます。足底腱膜炎っぽいです。緊張しているためか、表情が硬い。テイシンを使い、くすぐりながら治療しました。げらげら笑ってくれました。足はどう? と聞くと、いい。 と言う。軽く運動させてみると大丈夫でした。小学生は効くのがはやい。
2022.12.03 06:38早打肩―心筋梗塞と足早打肩は、”はやうちかた”と読みます。聞きなれない言葉ですが、古くは心筋梗塞や狭心症を指しました。肩や胸に起こる強い持続痛が大きな特徴なので、このような名がついたのかなと思います。無痛性の狭心症もあるので適当とはいえませんが。動脈硬化の危険因子は加齢、肥満、喫煙、運動不足、高血圧、糖尿病等ですが、これらの高リスク群には瘀血が多いようです。足背や後脛骨動脉の拍動、下肢の静脈瘤や細絡の有無といった所見をわたしは参考にしています。早打肩には青筋という別名があります。我々は”あおすじ”と読むのですが、明代の龔廷賢親子が使い始めた言葉らしく、”悪血”が”下から上に”昇って心臓や脳に悪影響を及ぼすという考えです。上の病を、下にある悪血が問題だとした視点が面白いです...
2022.11.26 02:15手首の痛み主訴:右手首と肘が痛いマウスをにぎっているとだんだん痛くなってくる。マウスの持ち方をエアーでやってもらうと、癖があります。手首を背屈・尺屈すると痛い。負担がかかっているのは尺側手根屈筋のようです。尺側手根屈筋は有鈎骨、第5中手骨で停止しますが、種子骨である豆状骨がちょうど滑車のような働きをしています。この有頭骨、第5中足骨のあたりには腫れぼったさがあり、押さえると嫌な圧迫感がありました。
2022.09.23 10:48手首の痛み主訴:右腕手根部の酸痛長時間パソコンを使うので、痛みがきつい。すこし見てみると、どうもマウスに置くときの手の位置、角度が悪いようです。診察してみると、手首自体には特に異常はなし。上腕骨内側上顆には強い緊張があるが、長時間のPCで手首を尺屈(内転)、背屈(伸展)させているせいかもしれない。首や手首を動かしても痛みはない。触診してみると右鎖骨下に張れ感が感じられます。鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間を通過する鎖骨下動脈と腕神経叢が圧迫されて痺れが出ている可能性が高いといえます。肋鎖症候群です。ここは局所治療で、鎖骨下への散鍼で手首の痛みが軽くなりました。胸郭出口症候群といえば斜角筋という人がいますが、このように色々あります。