2023.01.31 01:10落ちるから上がる8か月の妊婦。やや赤子が下の降りてきていること。お腹の張りが気になるとの事で来院されました。出血はありません。お腹の形を拝見すると、赤ちゃんが下がってきている割に、むしろ下腹部は細くすぼまっています。問題はむしろ上腹部にありました。肺の宣散粛降がうまく行っていないので、肺の気を補うと息が深くなりリラックスされました。お腹の形も均等に美しくなり、下腹部はどっしりとしてきた感じです。これを”気が落ちた”といいます。気を落としたら、赤子も下に下がるんじゃないかと思うかもしれませんが逆です。気が落ちるから赤子は上に上がる。もとの位置に戻る。妊婦の頭も冴えて、便秘は解消する。落として上げるわけです。言葉でいうと矛盾していますが、矛盾はありません。一本の鍼でここま...
2023.01.28 00:25帯状疱疹が隠れてた帯状疱疹を最近よくみかけます。ワクチンとの関連はまだ研究中だそうで、真偽はわたしにはわかりませんが、確かになんだか多すぎる気がします。先日、「パソコンやり過ぎたみたいで腕が痛い、肩が痛い」という女性が来られました。それで、診てみると一応、胸郭出口症候群の要件を満たしていました。ただ背中を見ているとなんだか怪しい兆候・・・。肩や腕の痛みは鍼ですぐとれましたが、「このあと痛みがすぐぶり返したり、発疹がたくさん出てくるようなら帯状疱疹の可能性があるので一度病院へ」と伝えました。それでその晩、発疹が現れたのを見て病院へ行き、医師の診断を受けたところやはり、でした。幸い痛みも痺れも痒みも大したことなく経過しています。こういうのが隠れていたりするんですね~。肩や腕...
2023.01.27 11:53ちゃんと座れない2ちゃんと座れていないAさんは大腸経に問題がありました。Bさんは帯脈です。Cさんは腎経に問題がありました。肝経あたりにでている人もいますし色々です。それぞれ違うというのが面白い所です。これを”証(しょう)”といいます。病名ではなく、それぞれの状態を示す言葉です。この辺はもっと観察していきたいところです。
2023.01.26 00:55ちゃんと座れない「思い切って、良い姿勢をしてみたら疲れなかった」というお言葉を頂きました。前回、姿勢の指導をしたのですが、真面目に実行してくれたようです。いい姿勢は本当は疲れません。いい姿勢が自然と取れるようになることが大切です。では、その”いい姿勢”とはいかなるものか。「これです」と言えるものではないのが伝えづらい所です。太極拳でも正しい形というものがありますが、しかし外からみた正しさと内的な正しさが一致するとは限りません。腰の角度はこう、背中を伸ばして、顎を引いて、、というのは型をならう上では間違いではないですが、もっと内的なものを頼りにする面が必要です。それを一緒にやってもらいました。
2023.01.22 00:56デコれ、そして映えらせろ昨年、最後の勉強会で美容鍼灸の話がでました。皮膚疾患の治療の一端としてです。たるみが起きている場所。シミのある場所。そういう”場所”の真皮層に鍼をするのだそうです。そこに血流を集め真皮細胞の再生を促す―創傷治癒反応です。そういう物理的な面はたしかに鍼の魅力の一つです。面白味はありませんが。それはそれとして。ひどい話を知りました。なんでも顔にただ鍼をするのではなく、インスタ映えするようにカラフルな鍼でデコるんだそうです。はい、チーズでシェアよろしく、割引もしまっせと..。冗談かと思いました。なんでもそういうことを学生に教える指導者がいるという。医療者としての、鍼灸師としてのプライドはないのか。それともそれが今の”普通”になっているのだろうか。以前、わたし...
2023.01.21 00:39四十肩、五十肩もどき左肩が半年ほど前から、前・横・後、三方すべて上がらなくなってきたとのこと。本人いわく、四十肩だそうです。ただ、私が動かすと動きます。調べてみると棘上筋に問題があるのはわかりますが、それ以外には大きな異常はわかりませんでした。加えて、二の腕に激痛があるそうです。一日一回、そこから痛みが広がるという。上腕二頭筋のあたりには確かに腫れ感と圧痛がありました。テイ鍼で治療し、その場で可動域制限はほとんどなくなりました。俗にいう四十肩、五十肩ですが、本当に癒着性していたらこんなにすぐに腕が挙がることはありません。四十肩、五十肩もどきですね。毎回、こう上手くいくと楽なのですが、そうはいかないこともあります。
2023.01.20 00:40肝経の腰痛受付の某Tさんの腰痛です(笑)。無敵のTさんも腰痛になるんですねぇ・・。*これを書いた日は年末前です。蠡溝穴(レイコウ)の辺りに反応があったので、金テイ鍼を当てて刺激しました。ものの10秒くらいです肝経上に刺激が伝わっていくのが見えました。これで腸脛靭帯、大腿直筋のあたりの張りが取れました。腰痛も大分楽になったようです。前期高齢者なのに飛び跳ねてました。その後。クラブの年末イベントで踊りまくったそうですが痛くなかったとの事。相変わらず元気です。
2023.01.19 01:40帯状疱疹と纏腰火丹帯状疱疹は西洋医学における病名です。西洋医学誕生前からも帯状疱疹はこの世に存在してます。中国医学においては別の名で記録がありました。調べたところ「纏腰火丹(てんようかたん)」というそうです。『漢方用語大辞典』によれば蛇串瘡(だかんそう)、蛇丹(だたん)、火帯瘡(かたいそう)という別名もみえます。同書には心肝経の火邪湿毒が凝結、または肺脾の湿熱によっておこると説明しており、たしかに灼熱感を伴う疼痛の性状、水疱の存在からも火や熱、湿のイメージはうなずけるものがあります。***普通に鍼をしてもいいですが、わたしは火鍼をよく使います。熱証に対して「お灸は厳禁」ということになっていますが使いようです。上手く使えば、火をもって火を制することもできます。
2023.01.18 01:25帯状疱疹右の肋骨に痛み、かゆみ、麻痺が出ています。右腕前腕では少陽三焦経、少陰心経から心包経に変動が現れていました。火鍼で治療。痛みは直後から減少しました。ちなみに帯状疱疹は免疫力の低下から起こるとよくいいますが、本当にそうなのか常々疑問です。
2023.01.17 02:20風邪の時はどうしてます?風邪をひいたらはやく良くなるように皆さんはどうしてますか?良かれと思って間違ったことをしている場合があります。1,栄養をつければ早く治ると思い、よく食べる焼き肉を食べる、しゃぶしゃぶを食べる、ハンバーグを食べる。特に肉を食べることが肝要だと思っている方々がいます。栄養ドリンクを飲むという方もいます。栄養が不足していた時代には良かったでしょう。現代日本も貧困が問題になっていますから、飲んだ方がいい場合もあるかもしれませんが、それでも概ね現代では過食のほうが問題だと思います。風邪の時はむしろ、少食、薄味が良いです。1.2食くらい抜いてもいいです。犬猫はそうします。人間も彼らにならうべきです。『風邪の効用』の著者、野口晴哉氏は刺激物を沢山たべろといっています...