狭心症に灸

近頃は寒暖差がありますね。

この寒暖差、特に気温が急に下がった今日みたいな日に心臓に負担を感じるそうです。

狭心症既往歴のある女性です。


先々週、左陽地と外関、足三里に鍼をして帰した所、翌週は非常に冷え込みにも関わらず、一度も心蔵の負担を感じなかったそう。なので頓服を飲むのも忘れていたそうです。

よく効いたようです。


そういえば、、、、と思い『鍼灸神髄』を読み返すとそのまま書いてありました。

澤田健氏は左陽地と中カンのお灸で子宮の左屈を治すという事をやっています。三焦を整え下焦に気を集めるために使っていたようです。

心蔵と子宮とではなんの関係もありません。そこを読み解くにはどうしたらいいか。多分そこを説明した人はいないと思います。わたしが知らないだけかもしれませんが、、、。

三焦という言葉を追って古典世界へ潜っていくのもいいですが、人体に現れる反応を追って理解していく方が実際的ですし私は好みます。今日もまたひとつの線がつながった気がします。


15年程前に読んだきりでしたが、改めて見直すと臨床知の宝庫。貴重な本です。

探花逢源

福岡県福岡市 誠花堂院長のブログ