中耳炎にも色々あり、なかには自然治癒するものもありますが、おそらく”中風”の類でしょう。傷寒だと危ない。傷寒とは感染症です。抗生物質が出てくる前はそのまま髄膜炎に移行したり、後遺症が残る場合がよくあった聞いています。そういう経緯を思うと重症化・慢性化は怖いです。現代では抗生剤の乱用が問題になっていますが、そういう時代の名残なのでしょうか。
普通の鍼灸院が鍼だけでこういった疾患に対応するのは基本的には難しいと私は思います。「また来週」なんていっていたら・・心配です。
先日の中耳炎患者さんの話。
その後、様態を伺うと中耳炎の症状はなくなっていました。
陰部の腫痛も大分良いそうです。
かわりに湿疹と水疱が現れており、身体の内外の関連を感じさせます。この方の場合は傷寒でしょう。
こういうつながりが見える・見えないとではやれることが変わってきます。
蔵府の虚実を見るとか、ツボの穴性論だけではわからない。
そういうトレーニングは学校教育ではやれません。
卒後は個人個人でやっていくしかないのでなかなかそこまでやれない。わたしと同じことができる人はなかなかいない。どこか紹介してほしいと言われても紹介してあげられないのが辛い所です。それで毎月勉強会を開いているのですが、若い人は来ませんね。
明日は耳の話の続きをする予定だったので、このお話も詳しく紹介しようと思っています。
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