NHKで『東洋医学ホントのチカラ』という番組を見ました。
番組自体よりも、”大学病院にお勤めで博士号を持つ”方々ばかりが登場するという構成が、もっとも印象に残りました。改めて自分の立ち位置が確認できたからです。
博士号を持たなくとも、大学病院にお勤めでなくても、優れた鍼灸師は市井にたくさんいます。雑誌に投稿される研究論文や症例報告は私もよく読みますが、優れたものがたくさんあります。一般向けに話ができる人もいる気がするのですが。。
「鍼灸がテレビで注目された」と喜べるほど純粋でもなく、諦観と呼ぶほどの悟りもなく、嫉妬と呼ぶには枯れ過ぎています。微妙なこころの温度で番組を見ていました。
彼らのような医師が私たちを代表して下さっているとも言えますが結局、鍼・灸の専門職であるはずの私たちはいまも未だに社会の日陰者なんだなと思わされた次第です。
また、”東洋医学のホントのチカラ”がこの程度で理解されていくとしたらしゃくです。そう、癪な気持ちになりました。見下しておいてこの程度かい。
番組を通して、私が歩んできた道の断片を感じることはほとんどできませんでしたが、そのことで改めてわたしの立ち位置を知る良い機会になったとはいえます。
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