新型コロナ後、不安神経症が再発したケースです。
それまで大分落ち着いてきていたのですが。
先日の傷寒論輪読会でまさにそのような箇所を発見しました。
意訳すると、
感染症にかかり誤った治療を施した。陽気を失い驚きやすく神経症のよう(驚狂)になってしまった。このような場合には桂枝去芍薬龍骨牡蠣救逆湯がいい、という。
『方極』を参考にして詳細にしてみると、上衝と胸満があって胸腹の動悸が激しく、下焦は虚しているということになります。
確かに芍薬の感じもない。まさにそんな感じです。
「驚狂」という表現は穏やかではありませんがおそらく不安障害、神経症のようなものであり、実熱による狂とは訳が違うのではないかと思っています。
また蜀漆は吐痰作用があることから痰飲が絡んでいることがわかります。
これを私は鍼で対処しますが、下焦を補うだけでは足りないというわけです。
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