「手に汗をかく」という辛さがあります。
以前のわたしがそうでした。
握手をする時には、お相手に申し訳ない気持ちになります。
鍼灸師という仕事としても手汗はよくありません。しかし、それで悩んでいる鍼灸師は少ない。
「緊張しないよう!」に、、、とすればするほど汗は噴きだしてきます。
調べてみたら、原発性局所多汗症という大層な名前が出てきました。
なんだか恐ろしい病名の感じがするかもしれません。
余談ですが、分解してみれば意味が理解できますのでやってみましょう。
まず、
「原発性」とは、原因となる病気がない場合や、あるいは原因不明の場合。
「局所」とは、全体に対する一部分、、、というそれだけの意味です。
「多汗症」とは、汗が多い症状です。
合わせると、よくわからんけど部分的に大汗をかく症状という程の意味になります。
つまり、なにも言っていないのと同じです。
まだなにも分かっていないのです。
東洋医学においてはどうか。
私が調べたところ、『黄帝内経』内に”汗”に関する箇所は200ヵ所ほど。しかし、手汗に関するものは見つけられませんでした。一方で、「手足に汗をかく者は(邪が内攻したために)、大便が硬くなる」と明確に指摘している傷寒論はさすがです。
つづきます。
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