2023.12.12 00:40覚醒度が高すぎる新型コロナ感染後、寝れなくなってしまったという男性。日中の覚醒度が高すぎると訴えます。ちっとも眠たくならないし、ちからも抜けない。診察させて頂いても一目瞭然明らかに。確かに。見るからに覚醒しまくっています。動画を撮らせて貰えばよかった。これでは寝れないだろうなという状態が全身に及んでいます。幸い治療の適応は高く、治療するごとに徐々に眠れるようになっていきました。やはりこれも”痙”といったところでしょう。意外と多い痙病。揉んで取れるような緊張ではありません。
2023.11.28 00:50顔の中が凝る顔の「中」が凝るなどというと驚かれるかもしれませんが、顔の中が凝っている人は結構たくさんいます。そういう人に最高な鍼を考えました。歴史上おなじような事を考えた人は他にもいるとは思いますが、わたしの知るところでは正穴にも奇穴にも該当するツボがありませんし、刺法も聞きません。なので一応、私の発明ということになります。始めは結構深めに刺したりしてましたが、ほとんど刺さなくても効果が出せることが分かったので、最近はそんな感じでやっています。早い人は一瞬で緩んだりします。物理的には届いていないのに奥が緩むというのは面白い現象です。さらに面白いことには、顔の中が緩むといいことが他にもあるということです。
2023.10.21 00:25ブレインフォグ治療について新型コロナ後遺症関連の話の続きです。鍼治療はブレインフォグにも有効で大抵は速効性があります。しかし、生活の中で徐々にぶり返していく方があり共通点をみてみると、そのほとんどがデスクワーク従事者であることが多い。PC作業はどうしても脳内に熱を吹き溜まらせ精気を傷つけるからだと思われます。その内熱や腎精の損傷によって大脳の活動は低下します。それは顏、首、肩のこりとして自覚されやすいです。そのこりをほぐせば表面的には多少緩和することもできますが、しかしそれだけでは長続きはしません。発汗過多と痙または間違ったタイミングでの発汗法によって”痙”という病気になっている場合もあります。痙攣の痙です。痙病になる原因には葛根湯や麻黄湯で失敗したりする場合があると昔から言わ...
2023.03.04 00:25無意識の緊張無意識に力が入っている人って結構います。顔を見ても分かる人もいますし、お体に触れるともっとよくわかります。全身に出ているので、肘や手首を見ても分かります。緊張している筋に直接鍼をしてもいいですが、それでは面白くない。心神、肝と肺・魂魄、胃気の問題と多元的ですが、当たれば一気に緊張は緩みます。関節の可動域というか、可動状況がよくなります。奥深いところがあり、この辺はもっと研究していきたいところです。
2023.02.16 00:55コントロールできない人はあたまで考えて生きている訳ではありません。 「汗をかけ」と言われてもかけません。「汗を止めよう」と思っても、念じても、願っても止められません。「腹が減ろう」とは考えないはずです。「温まろう」と思って温まれるなら冷え症で悩みません。「なんでこんな時に」という場面でトイレに行きたくなったりしますし、ドキドキするのを抑えることもできません。コントロールできなそうで、実はできるというものもあります。例えば恐怖です。普通は恐怖を抑え込むことは難しいです。というより、抑え込めば倍になって帰ってきます。なので、あえて恐怖を受け入れるというテクニックがあります。恐れの底を直視する必要がありますので、とても大変ですし具合が悪くなります。ですが、それが恐怖を...
2023.01.12 02:25漢方は難しいよ葛根湯医者の話をしました。当たればいいですが誤って用いた場合は具合が悪くなります。誤った発汗法によりさまざまな不調がでるという警告は2000年前からあります。くすりは慎重に使いなさいよと。「そこらへんで買えるようになって便利」じゃあないんですね。お手軽に買えていい物ではないはずです。医療資源という視点からも生薬の無駄遣いは今後慎むべきです。資源は枯渇し、価格が高騰し大変になっていくと予想されています。もっと慎重に、そして大切に扱うべきです。漢方を商売として売りさばきたい人たちと気軽に利用したい人たちの利害が一致して、いまの市場が出来上がっているとわたしは思っていますが、いい世の中になったとはまったく思いません。漢方専門で宣伝もせずやってきたような真面目...
2022.11.18 00:28けいれん性発生障害2続きです。けいれん性発生障害とは、声帯に異常緊張が起こるために生じると考えられており、ボトックス注射(緊張緩和させる)を打ったり、手術が行われるようです。ただ、注目すべきはなぜ緊張が起こるのかということ。緊張はたんなる結果であって原因ではありません。ですが、緊張する原因が不明なのです。中枢神経系の制御に問題がある場合が指摘されていますが、「ちからが抜けない」という訴えも代表的な症状の一つです。自分で自分の体のコントロールができない。まだ一例見ただけ、という前提でですが、臨床的には食いしばりや歯ぎしりとも関連が深い、似通ったものを感じます。原因不明で決定的な治療法もないという点でも近しい。東洋医学的には、瘀血・血虚・心神の問題がベースにある点でも同じもの...
2022.11.17 03:05けいれん性発声障害けいれん性発声障害と診断を受けていたそうです。それが大分よくなったと報告をうけました。声を出そうとすると、かすれる、震える、音域が狭くなる、声量が落ちる等、思うようにでない。局所性ジストニアともいわれていますが、原因は不明です。実はこの方、元々はアトピー治療で来院されていまして、”声”と”肌”が同時進行で良くなっていったことが面白いです。わたしは鼻腔粘膜の機能は、五臓では肺との関連が深いと思っています。一方で、肺は皮毛(皮膚)をつかさどる。皮膚がよくなれば、粘膜系の状態も好転するのは当然の理屈なのですが、それが発声にも関わっていることが分かりました。
2022.11.01 03:05目・顎の動き眼精疲労、頭が重い。頭重、頭痛はくいしばりからきているようです。しかし、僧帽筋や胸鎖乳突筋など外側はそれほど緊張がありません。後頭部をみても細絡も鬱血もありませんでした。 目と顎の動きを見させてもらうと動きが悪いです。c3.4の横にこりと圧痛がありました。少し上のC2辺りから刺絡すると、問題がより明確になり、今度はC3.4間から刺絡しました。首のコリがぐにゃぐにゃに緩み、眼と顎が動きが良くなりました。これってすごく面白い現象だとおもいますけど、そうおもいませんか。
2022.10.04 14:10目の奥の痛み主訴:右目奥の痛み右頬骨の周りに細絡があります。細絡から刺絡をすると、右目奥の痛みが緩和しました。そのあと数本のハリを打ち、治療を終了しました。頬にある細絡ガイコツが頬を赤らめている訳ではありません(笑)赤い部分はよく、細絡を見かけるエリアです。
2022.09.18 03:40食いしばり主訴:くいしばり外側だと咬筋、外側翼突筋、側頭筋などが問題になります。胸鎖乳突筋、僧帽筋なども筋緊張が出やすいところです。内側翼突筋は下顎骨の裏に隠れている筋肉ですが、ここが緊張している人もいます。ですが内側翼突筋は外側触れることができず、マッサージもできないところです。そこで思案して刺法を考えました。試してみるとお顔が軽くなり、小顔になったそうで喜ばれました。マスク越しでしか、お顔を拝見しないので前後の比較はできませんでしたが。たった一本でそれだけ変わるなら楽なものです。
2022.09.13 11:34顔がこる顔がこる。ピンと来ないかもしれませんが、そういう辛さがあります。もっとひどいと痛みとして感じられます。そういう方々の多くがかみしめ、食いしばり、顎関節の異常を訴えられます。睡眠が悪いのも共通します。首回りの蕁麻疹と顔のこり、痛みで来院された方がいます。前回の治療後、蕁麻疹は引いたそうで、顔の辛さだけが残っていました。前回、下関穴、承泣穴に鍼を打つと、ものすっっっごく痛がっていたので「今回はアレ、どうしますか?」と尋ねたところ、「またやってください💗」と仰る。痛みをも上回る喜びだったようです。今回もそこそこ痛がっていましたが、すごく顔が楽になった!といい、とても喜んでお帰りになりました。一応補足ですが、私はそれほど強い刺激の鍼はやりません。また、顔だけ...