2024.02.03 00:00井穴刺鍼 中耳炎耳が腫れて痛いそうです。中耳炎の女性です。足の厥陰肝経の所生病です。陰部の掻痒感・腫痛もあるので竜胆瀉肝湯といったところかもしれません。足の針をするとその辺は大分落ち着きました。ほかにも調べてみると手の関衝穴と中衝穴に反応があります。三焦経と心包経の井穴です。耳との関連を考えると経絡流注的にも適当そうです。消耗が強いので刺絡はせずに井穴刺鍼だけをしたところ、耳の疼痛は減りました。井穴は急性症、熱症に有効と言われますがその通りの結果です。こんなに効くなら刺絡しなくてもいいじゃないかというくらい効きました。井穴とは指先にあるツボで、手には6つあります。小指だけ2つあるから6つです。こんなところでなぜ耳に効いたのか。人体は面白いですね。
2023.11.21 00:36靴ズレで薬指が痛い足の薬指の靴擦れです。歩くと靴が当たって痛いが、そもそも手で触れるだけでも痛いという。すべての治療が終了した後におっしゃいました。ふと思い出しちゃったみたいです。始めに言って欲しいかも・・・。手のツボを使って引き針をしました。様子をうかがうと「触っても痛くない!」そうです。そのまま続けると靴擦れ痛がほとんどなくなったそうです。陰を使って陽を治す。上を使って下を治す。とても不思議がっていましたが、私も不思議な現象だといつも思います。
2023.11.14 00:10繆刺で手の痛みが取れました。手の親指が痛いそうです。それが取れるツボはどの辺にあるのか、、、調べてみると足の親指だということがわかりました。テイシンでチョンチョン刺激をすると手の痛みが取れました。「な、なんで??」と聞かれても、なぜかは説明できないこともあります。わたしは理屈を使って考えてツボを取るという事を極力しないようにしています。意図的にそうしています。手が教えてくれるとしか言いようがない時があります。はじめからそういうことばかりやっていたら、単なるデタラメ治療になっていたはずです。師に「十年早い」と叱られたことがありますが理由があるわけです。
2023.11.10 23:53朝起きると手がアイーンってなるなぞの症状です。私「あの、、、もう一回言って貰えますか?」Kさん「朝起きると手がアイーンってなるんです」私 「・・・」Kさん「・・・」私 「その”アイーン”ってどういうことですか?」Kさん「う~ん、やっぱりアイーンというかボヨーンというか、バイーンというか、、、」私 「朝起きたら”志村けんのアイーン”になっている? 手が?」
2023.06.30 23:35爪甲剥離にお灸親指の内側の爪が剥がれています。経絡でいえば、足の厥陰肝経のあたりです。自宅で毎日、大敦穴にお灸をしてもらいました。2週間後。剥がれた部分が狭くなってきているのが確認できました。「悪い処にお灸をする」という素朴で原始的なやり方ですが、充分な効果がでます。鍼灸は道具として手段として、非常に優れています。マッサージもやりようではあると思いますが、なかなかこうはいかない。
2023.06.13 00:48ブシャール結節大学生です。突然指が腫れてきたそうです。手指の第二関節(PIP関節)が腫れていますが、触診してみるとそれ以外には特に異常という異常がありません。痛いわけでも熱いわけでもない。エリアとしては手の厥陰心包経です。痰症として治療し、2回程で元の指に戻りました。手や指にはなにもしていません。それが面白い所です。なお、痰症の鍼は『鍼道発秘講義』に詳しいです。ブシャール結節は軟骨の摩耗や関節の変形などによって起こるとされてはいますが、詳細は不明です。
2023.03.15 00:50感覚のシーソー現象左足の指先に違和感があるそうです。夜になるとジンジンしたり、ぼわーんとしたりする。足根管症候群です。知熱感度を調べてみると、右足はすぐに熱さを感じますが、左足は全然わからないという。調べてみるとL4,L5に異常がありました。調整してみると左足の感覚が戻り、熱さを感じるようになりました。面白いのは、逆足は感度が下がったことです。右足に不調はなく問題はないのですが、感覚としては過敏になっていたといえます。感覚がシーソーのように平衡を取っているかのようにもみえます。単なる末梢神経障害という理解だけではこの現象を説明することができません。
2023.02.25 00:50指先がクリアになる治療後にそうおっしゃってくれました。右手の人差し指と中指がジーンとしてしびれるような感じがあるそう。腕の付け根も痛い。ずっとパソコンをするので仕方がない気もします。なで肩で棘下筋も痛んでいます。鎖骨下にも腫れがあり、頸椎も後屈が難しい。棘下筋を支配する肩甲上神経がC5~C6なので指先と関連がありそうですが、そうでもなかった。各所に少しづつ問題がありますが、前腕部が問題でした。お灸をしてあげると「すごく気持ちいい」という。その後、指先の感覚がよくなり「クリアになった」そうです。
2022.12.09 02:51便秘と肌荒れ手の指先の荒れが主訴です。それほど邪気も強くなく、これといった所見がとれませんが、よくみるとわずかに手首の腫、頭部にもわずかな反応。「便秘は?」と聞くと、「便秘している」とのこと。やはり。金の鍉鍼で治療しました。よく便も出て、肌荒れも減ったらしく、お礼に? じゃがいもを沢山頂きました。
2022.11.25 02:05ペットボトルの蓋が開けられないわりとよくある症状です。親指が痛いそうです。ただ、いきなり痛くなったそうで心当たりはありません。よくあるのは手根管症候群です。手首で正中神経が圧迫されて起こる絞扼性の神経障害です。たしかに手首には微かな腫れがあります。ただ、痛い場所が典型例とは異なりますし、母指球の委縮もティネル兆候もありません。探ってみると太陽病の兆候がありました。一見、風邪の兆候はありませんが、身体所見がそれを示しています。確認したところ、即座に指の動きがよくなったのでビンゴです。これを指の痛みとしてみていると治せません。
2022.10.29 03:00手指の荒れ右手の指が荒れてボロボロです。指先はスカスカで空気の抜けた風船のような感じです。調べてみると手首のあたりだけが腫れています。屈筋支体全体が腫れるように横に広がった反応があります。風邪の影響を引きづっているようです。頭頂部にいいツボが出ていました。その中から数点、テイシンで接触すると手首の反応は消えました。指先のスカスカ感は少し減りました。荒れ自体はその場では取れませんので、その後を見る必要があります。
2022.10.03 05:02分からないことを残しておく本題ではないのですが、まずは前回取り上げた、「お腹のしこり」と「指」と「唇」と「皮膚」がどう関係するのか臓腑経絡説を用いて説明してみたいと思います。 お腹にある天枢穴はまず、陽明大腸経の募穴です。 陽明大腸経は手の人差し指から始まり、鼻・唇の辺りへ流れています。親指は太陰肺経の領域ですが、陽明大腸経とは表裏関係にあります。肺は五主でいえば「皮毛」ですから、皮膚と関連が深い。 臓腑経絡説によれば、肺臓の働きが衰え、表裏関係にある大腸経上(人差し指と唇)の皮膚に異常が多く現れたとでもいえるかもしれません。