2022.10.29 03:00手指の荒れ右手の指が荒れてボロボロです。指先はスカスカで空気の抜けた風船のような感じです。調べてみると手首のあたりだけが腫れています。屈筋支体全体が腫れるように横に広がった反応があります。風邪の影響を引きづっているようです。頭頂部にいいツボが出ていました。その中から数点、テイシンで接触すると手首の反応は消えました。指先のスカスカ感は少し減りました。荒れ自体はその場では取れませんので、その後を見る必要があります。
2022.10.27 03:00大便と手汗続きです。邪が内攻して大便は硬くなるという話でしたが、これは陽明病です。それと手汗との関連はおもしろいです。慢性化すると必ずしも硬くはなくなりますが問題は残ります。「毎日便通がある」という人であってもです。そういう方の治療をしていくと下痢が起こったりすることがあります。(次回、自体験を述べます)そうして腹中の邪気と水毒が減ると、汗はかかなくなっていきます(水毒があるとアレルギー疾患がでやすいのですが、アレルギーも緩和していきます)一般に”宿便が出た”といったりもしますが、宿便の有無というより、邪気があるかないかと言った方が実際的だと私は思います。邪気は施術者には直接的に把握できるものですが、脈、腹、舌などを参照にすることによっても存在を推定することはで...
2022.10.26 03:00手汗がつらい「手に汗をかく」という辛さがあります。以前のわたしがそうでした。握手をする時には、お相手に申し訳ない気持ちになります。鍼灸師という仕事としても手汗はよくありません。しかし、それで悩んでいる鍼灸師は少ない。「緊張しないよう!」に、、、とすればするほど汗は噴きだしてきます。調べてみたら、原発性局所多汗症という大層な名前が出てきました。なんだか恐ろしい病名の感じがするかもしれません。余談ですが、分解してみれば意味が理解できますのでやってみましょう。まず、「原発性」とは、原因となる病気がない場合や、あるいは原因不明の場合。「局所」とは、全体に対する一部分、、、というそれだけの意味です。「多汗症」とは、汗が多い症状です。合わせると、よくわからんけど部分的に大汗を...
2022.10.25 02:40お疲れお仕事が多忙でヘロヘロです。満身創痍とはこのことでしょう。放心の鍼をしてあげました。身体が軽くなったと喜ばれ、帰ってから大便がかなりあったそうです。内臓も元気になりました。そのせいかお肌もつるつるです。現代人は考えることが多すぎるため脳疲労が酷いです。これを”上実下虚”といいます。人はあたまで考えて息をしたり、大便をしたり、子供を産む訳ではありません。あたまをOFFにして、”実”を体に移さねばなりません、
2022.10.22 22:10神戸源蔵の鑱鍼神戸源蔵(カンベ ゲンゾウ)鍼製作所が閉業されたと知りました。神戸さんは浅草橋駅の近くにあった、江戸時代から続く鍼製作所です。私の手元には6世に作って頂いた、わずかな毫鍼(ゴウシン)と鑱鍼(ザンシン)が残っています。どれも古代九鍼のひとつです。皆さんがご存知のいわゆる”鍼”は、正式には毫鍼といいます。この鑱鍼には忘れられない思い出があります。
2022.10.22 02:50腰回りが冷たい主訴:慢性腰痛もともと腰椎分離症があり、数年前のぎっくり腰以来、腰痛が続いています。靴下を履くのも難しい。おしっこの切れが悪く、下腹部から腰回りに余計な水が停滞があり、触れると異常に冷たい。水と寒とは親和性があります。3回続けて灸頭鍼をしたところ、腰痛を忘れるようになられました。下腹部の冷えと虚は腰痛だけでなく、泌尿器系・性機能の弱りにも関連します。目的は腰痛の治療ですが、ついでに思わぬ”おまけ”が付くことがあります。
2022.10.20 02:50メンタルきつい内容を聞いてはいませんが、メンタル的なダメージを負ってしまったそうです。お仕事上、ダメージは避けられないとのこと。それがハリをすると楽になる。お陰様でなんとか毎日を闘えているとのこと。ありがたいお言葉です。毎日を一生懸命に生きている皆さんをこころから応援しています。本当に毎日お疲れ様です。***で。そのダメージをどこで受けているのかを診ると、主に上焦に現れていました。その二次的な影響を中焦・下焦が被っている。おそらく朝起きるのもきついはずなので、治療時間にも遅れがちです。遅れると5分くらいの治療になったりしますが、それでも十分すぎるくらい効いているようです。最高記録は残り時間3分で入室。恐る恐る「で、できますか・・・?」と。「できますよ(笑)」といって...
2022.10.19 02:40感染症後遺症2前回の続きです。治療が大詰めです。人の介助をするお仕事なので肉体的な負荷も大きいそうです。体調は大分良いそうで、3週間の休職を経て、無事復帰されました。前回、首の痛みが残るという事で治療したところ、首が楽になり、ついでのお通じがたくさん出たと喜ばれました。それでもまだ、右の季肋部に微かに邪気が残っています。これは、元々あったやつなのかもしれません。右の腰と下肢に細絡があるので、常日頃から骨盤内鬱血や肝臓の負担がありそうです。定期的に刺絡しておくと、とてもいい健康管理になります。
2022.10.18 01:30感染症後遺症主訴:倦怠感、不眠、肩こりなど新型コロナ発症後、だるさなどの不調が残ってしまったそうです。お風呂に入っても身体が温まらない。現在休職中で、「果たして3週間後に復帰できるのか・・・」という不安を抱えて来院されました。すでに5回くらい治療しましたが、「大分動ける寝れる身体が温かい」と良い兆候です。今日はまだ首肩背中の辛さが残っているということでした。診察すると、首は右回旋ができません。腹診では胸脇苦満があり邪気が残ります。範囲は大分狭まりましたが、何回取っても出てきます。しぶといです。そこから右首にまで影響していることが分かりました。肋骨8-10番のあたりの細絡から刺絡をすると息が深くなり、背のハリが減り、首の動きもよくなりました。
2022.10.17 00:54新型コロナに罹りました3今夏は新型コロナを体験できて、本当に勉強になりました。その体験を仲間の鍼灸師にシェアしたところ、見事息子さんの高熱に対処することができたそうです。よかったよかった。古典を読んでおいてよかった。本当にそう思いました。新型コロナについて連続投稿してきましたがここでは最後に、今まさに古典と格闘する後輩鍼灸師や、同じ道を歩む仲間たちに向けてメッセージを書きたいと思います。*****