鼻づまりだそうです。
肺虚と脾虚がありますが、右大都穴の瀉法でつまりが取れました。
これは「氷で風呂を沸かす」くらいのおかしな理屈なのですが、こういう事が現実にあります。しかし、ここには少し嘘があるというか、ある限界があります。
勉強しない鍼灸師は話になりませんが、あまりお勉強をしすぎても、こういうロジックから抜け出せなくなります。そうなると迷信に近い鍼になるので、効いたり効かなかったり不安定になります。
そういうお話を10月の東京でお話させて頂く機会がありました。扁鵲という伝説の名医の診察法に迫り、そして今日の私たちの限界を超えていくという試み。臨床力を広げていくための工夫の一端としてお話させて頂きました。
よく「鼻づまりに鍼が効きますか」みたいなよくある質問を頂くことがあります。なにも知らない方々からすれば、ごく自然で素朴な疑問だと思うので、悪く思ったりすることはありません。
ただ、プロからするとその質問はちゃんちゃらおかしいというか、一応普通にお答えはしますけど、そういう事じゃないんだという本音があります。
「効かせられる人」と「効かせられない人」がいるだけです。我々鍼灸師側としては”効く様に”やるしかない。
鍼って、単なるステンレス製の針、線ですからね。金属製のクリップを真直ぐに伸ばしたようなものですよ。薬を鍼に塗っている訳でもない。そんなもので、現代の化学療法や手術で治せないものを治そうとしているのですから、鍼を扱う側のアップグレードが常に絶対に必要です。私が普段していることと、意識の持ち方についてお話してきました。私もまだまだ途上です。
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