繊細な感性を活かして表現活動に活かしたりする人もいますが、そこに行くまでは大変です。むしろ、感性が豊かであることで逆に生きづらさを感じやすかったり、非常に疲れやすかったりもします。そういう負の面があります。
光がまぶしい、音に敏感、人混みが辛い、天候や季節の変化に弱い・・・繊細がゆえにちょっとした言葉で傷ついてしまったりする。
なので、ほどほどににぶい方が生きやすい。
鋭さが才能であるのならば、にぶさというのもある種の才能ともいえます。
わたしも一時期、過敏になりすぎて悩んだことがあります。
見えないものを観よう、本質だけをとらえよう。そんな感性をさらに研ぎ澄ますようなことばかりしてきました。元々の性格か社会学を専攻していたためか。そういう傾向がありました。そこに鍼灸という気の医学との出会いがあり、気感を鍛える訓練を重ねる中で過敏さが増していきました。
治療をする上では邪気が感得できるようになるという良い面がありましたが、しかしこれは諸刃の剣です。わたしは初学者の内から原理原則や理論的なところを古典研究を通じてやってきたうえで感覚を磨いたので問題は起きませんでしたが、理論的な基礎を飛ばして感覚と勘頼みの治療をしていると後々非常に困ることになります。
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