ある方の脂漏性湿疹に対して、黄連解毒湯に四物湯、六君子湯が出されています。
最近、飲み始めたそうです。
しかし、その患者さんの相貌全体から漂う雰囲気から、どうも生命が”小さく”しぼんでしまったかのように見えました。その方の体質からするとかなり攻める処方なので、負担が大きい様子です。
そこからさらに白虎加人参湯が追加されました。さらに攻めるようです。
攻める時は攻めねばならないのですが、的を外してはいけない。
ところが的を得るのはベテランでも容易ではない。適量もあります。
鍼はこういってはなんですが”大体”でも結構効きます。でも、漢方は本当に難しいようです。
棒灸を使って補気、補腎に努めたところ調子が良いそうなので、やはり攻め過ぎていたきらいがあります。とはいえ、補気、補腎だけで治るわけではないので、わたしが正解というつもりはありません。
冷えだけ、熱だけ、であれば難しいことはない。
難しい患者では冷えも、熱も同居しているからこそ難しい。
だから攻め方も、正解もひとつではないと私は思います。
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