指先のはなし2です。
赤羽式知熱感度測定法では、手足の指の状態から全体状態を診察をします。正式にはお線香を使ってやります。その簡易版といったら怒られそうですが、わたしは前回のように使わせてもらっています。前回は足指をつまんだ訳ですが、別につままなくても分かることはたくさんあります。
よく観察するとそれぞれの指の違いがあり、日々に発見があります。手の指も同様です。
下の図は12の経絡図ですが、手・足・頭には経絡が密集しています。
循環しているので、『霊枢』経脈篇における経絡観を図示したものです。
手の三陰経は「手の指先」が終着点です。手の三陽経は「手の指先」から始まります。
足の三陽経は「足の指先」が終着点です。足の三陰経は「足の指先」から始まります。
12の経絡をこのように分類することができます。
指先は始まりであり、終わりの場所であるわけです。
書いていたら、もっと深く研究してみたくなりました。
尾台榕堂先生は腹診に関する論述の中で、全身隈なく観察することの大切さを説いてくれていますが、本末共に大切にされていたことが伺えます。
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