血を絞りたくなる時2

続きです。

刺絡はいつでも、どこにでもやってもいい訳ではありません。

基本的には細絡からということになりますが、細絡以外からも取ります。

時と場合を間違えるとまったく効かないばかりか、人によってはどっと疲れてしまったりします。体質の虚実だけでは適不適を論じられません。その事はあまり問題視されていないようですが、邪気のある場所、ある時にやるほうが効果的です。


適量があります。

力士やプロレスラーみたいな人ばかりを相手にするなら、ガンガンやってもいいかもしれません。でもそれも、相手の状態を見てやらなくてはいけません。また基本は少量からするべきです。

-------------------【余談】------------------------------------

海外で行われている刺絡の動画をyou tubeで見たことがありますが、ものすごい量の血を抜いていました。果たしてそういうことを考えてやっているのか、心配になるようなものがあります。それをマネて「自分で刺絡している」という素人が以前来ましたがフラフラでした。本来、医療従事者でなければ買えないような医療道具も、ネットで売ったり買ったりできるヤバい世の中です。

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私の所に来る方は虚証タイプが多いので、多量に取る必要性があまりありません。せいぜい、数適絞り出す程度です。取るべき時は取らねばなりませんが、できるだけ最小限で最大効果を出す工夫を忘れずにいたいものです。

私も以前はこんな感じのこともやっていましたが、今はほとんどやりません。

探花逢源

福岡県福岡市 誠花堂院長のブログ