年季の入った便秘

主訴:便秘

診察してみると、左上背部に大きな虚のツボが現れていました。

ここに補法を施して終了としました。

少々物足りなそうなご様子ではあったが、、。


後日、大便がかなりあったと報告。


左上肺部の大きな虚のツボは結果論的には、肺兪穴(BL13)に相当したといえます。

教科書的には少しズレていたので、こういう言い方をしました。

または、ツボが変動していたともいえます。

効いた理由も、肺と大腸は表裏関係にあるので、肺の気を助けることで大腸を動かし、排泄機能が回復した・・・という理屈をつけることもできる。


でもそれは後付けです。


なにも考えずにスッと手が伸びていったところ。

そこに、大事なツボがあったりします。

こういう直感は非常に大切です。


経験や知識を積むごとに、これが難しくなっていくのです。

それを安定して使いこなすことができれば、いい治療ができるようになります。

いわば直観の科学とも言えますが、現代の医学に最も欠けている要素ではないでしょうか。


探花逢源

福岡県福岡市 誠花堂院長のブログ