2026.01.22 00:45緑内障と小腸経40歳以上では5人に1人が緑内障罹患者らしく、確かに眼圧が高くて悩んでいる方は多いです。『霊枢』手の太陽小腸経の病証篇には「目黄」の記載があります。そのまま素直に受け取ると、目が黄色くなる症状に対してだけ効くと解釈できますが、実際のところ、緑内障にも効くようです。黄疸症状と緑内障は別々の病気なのでそれぞれは無関係です。なので、病名横断的な視点がないと意味不明になるかとは思いますが、その壁を横断させうるのが東洋医学の知恵であり良さです。手の太陽小腸経の流注と目との関連で言えば、側頭部は重要です。手の太陽小腸経は、その支脈において目の”鋭眦”と”内眦”に至り、眼の内から外から挟み込む形になっていることに改めて気づきました。この事からも手の太陽小腸経は目との...
2025.09.17 01:20眼圧が急に上がってしまった血の消耗による目の不調は多いのですが、視点を変えて臓腑経絡説からすると足の厥陰肝経と関連が深いという事もできます。しかし、すべての目の不調がこれで説明がつくかというとそうではなく、ただ単に風寒の邪に傷られただけという場合もあります。緑内障が急激に進行したという方がおられました。元々、眼圧が高めだったものの、なぜかこの2週間で急激に悪化。原因はよくわからないという。しかし、必ずなにかあったはずです。ただ、その何かがわかりません。東洋医学の視点がないからです。東洋医学的な視点でみたらある程度の目星がついたりすることはよくあります。この方の場合は、夏特有の要素。エアコンによる冷えが目の深い場所に影響したといえました。「そんな事で目に影響するはずがない」という...
2025.09.10 02:35眩しすぎて目が辛い前回述べた羞明ですが、意外と多くの方が悩まれています。「太陽の日差しが辛い」「スマホなどの液晶画面が辛い」様々なバリエーションがあります。産後に目が悪くなったという人も少なくありませんが、産後は血を消耗するのでやはり、目にきやすい。こういう人はなかなか一朝一夕に完全回復とはいきませんが、丁寧に血を補い続けるとやはり耐久性が上がります。目が疲れにくくなり、抜毛も減ります。お子さんに「お顔が5歳若返った」などと言われたママさんもいます(美容鍼みたく顔に鍼を打ったりはしていないのに、です)。これを応用すると網膜色素変性症などにも良く、喜ばれます。アトピーにもいい。
2025.09.04 01:30アイスラッガーを着けられたみたいだ夏、気温が上がってくると仕事がままならない。夏は辛いんだという男性がいました。どのように辛くなってくるのかというと、「まるで頭にアイスラッガーをつけられたみたいに辛いんだ」とのこと。ウルトラセブンのアイスラッガーは知っていますが、よく分からない症状です。なになに・・・と詳しくお話を伺うと、目の辺りから重く渋る感じになってきて、目を開けていられなくなるらしい。専門用語ではこれを「羞明」といいます。夕日が見れないとか、白壁が辛いとか、バリエーションは多彩です。この男性は夏の暑さ自体に弱いというよりも、夏の日差しがダメだということです。こういう人は基本的に血を消耗しているので、その辺をうまく補ってあげると耐久性が上がります。
2023.04.11 00:14視力を維持する5眉間や首に力が入っていることに気づけたらしめたものと前回書きました。それを抜くといいのですが、そもそもどうして眉間や首にちからが入ってしまうのかというと、精神的な緊張でなることは多いです。眉間の場合は特に顕著です。首に関しては姿勢の問題が大きいようです。酷いと首で全身のバランスを取っているような人がいます。誠花堂で鍼を受けている方はだんだん姿勢が良くなっていきますが、そうなると上部構造の無駄なちからが要らなくなるので、首肩が凝りにくくなります。首が凝りにくくなるというのが重要です。頭を循環した血液は下に降っていくものですが、首のこりが酷い人はどうもそれがうまくいっていないようです。そうして頭が鬱血します。それが慢性化すると細絡といって、微小な毛細血管が...
2023.04.08 00:13視力を維持する4テレビアニメ、ルパン三世の石川五ェ門はよく目をつぶっています。物事を心眼で見ようとしているのかなと思いますが、一体なぜなんでなんでしょう。それはともかく、不要な時は目を閉じておくというのは目の養生的にはいいことです。休息を取るという事です。3分くらい目を閉じるとそれだけでも目が休まります。どこでもできるし、お金もかかりません。車やバイクの運転中はやらないでください。そして、目を閉じて観察してください。そうすると眉間や首に力が入っているのに気が付く人もいるかもしれません。それに気づけたらしめたものです。そのちからが抜けるように持っていけるとさらにもう一段階深い休息が得られます。
2023.04.06 00:50視力を維持する3年を重ねると目の気が薄くなるといいます。また、目が疲れることを眼精疲労といいますが、眼「精」疲労の文字が意味深です。精は五臓の腎に相当し、腎の気は加齢により消耗していきます。そうなると耳や目に精気が届きにくくなり影響がでてくると考えます。髪も抜け艶を失い、爪や骨ももろくなったりします。足の三里にお灸をすえると目の養生になると考えられていたのは、その辺のダメージを埋め合わせするためなのだと思いますが、お灸でなくてもいいです。よく歩くことでも気血が活発になりますので、ウォーキングもいいでしょう。お日様に当たるのも大事な条件です。
2023.04.04 00:37視力を維持する2私自身が両目合わせて視力が0.1を下回っていますので、本当に目のありがたみを感じます。メガネがないともう、なんにも見えない。レンズは薄型ですが、本来なら勉三さんくらいの分厚いレンズが必要です。・・・古い?
2023.04.01 00:22視力を維持する網膜色素変性症という病気があります。視力が徐々に落ちているのを防ぐために来院される方たちがいます。なぜか近隣の方は少なく、いつも遠方からお越しになります。熊本の奥の方から150分以上かけてこられる方もいました。皆さん一様に「もっと近かったら・・・」と仰いますが、近隣からは来ない。どうしてこういう現象がおこるのか不思議です。それはともかく、鍼灸でできることはあるということです。失われた視力を回復させるのは容易ではなく、かつ時間的・労力的・経済的コストがかさみます。しかも完全に回復するのは困難です。なので今ある視力をできるだけ長く維持させる方が得策です。そういう場合は頻繁に通院する必要はなく、月に1,2回の治療でいいと思います。長期的な話になりますので。そ...
2023.03.17 06:07複視に頭針バセドウ眼症で複視がある方です。頭針をするとよく効くようで、即座に眼球の動きがよくなります。外転神経(Ⅵ)に相当するエリアが頭部にあるので、そこを狙ってやっていました。しかし、いろいろ試してみると結構アバウトなようで、結果としては頭に”反応”があるところなら、どこを刺しても目の動きがよくなることがわかりました。この方に関しては、という限定付きかもしれませんが。この症例で残念なことは効果が持続しないことです。鍼を刺している間はいいのですが、抜くと数時間で戻ってしまう。鍼を抜かずに刺しっぱなしにすればいいのかもしれませんが、そうはいかないのが辛いところです。
2023.02.14 04:20緑内障主訴:緑内障現在の視力視野をできるだけ保てるよう、できるだけのことはしておきたいそうです。最近、片目だけで見ると視野がやや狭まり、目の疲れも感じやすいとのこと。60代なので年齢もあります。顔面、上背部に細絡がちらほらあります。上部胸椎付近に、またはそれ以上に血行障害があるマークです。基本的には元気そうですが、睡眠障害と首肩がガチガチです。こういう事が直接、目と関係するのかといえば、医学的には無関係ということになるかもしれませんが、わたしはそうは思いません。施術後は目がスカッとするそうなので、定期的に続けていくことになりました。緑内障もいろいろなので、一概に鍼灸が有効とは思いませんが、全体性のなかで目の健康を考えることは有益だと思います。