2024.01.09 00:50母の腰痛年老いた母が腰椎の骨折で半年ほど入院してました。その後も腰痛が出たり消えたりで入退院生活。骨はくっ付いたのになぜかたびたび痛みがでる、と父。歩きすぎとか、姿勢のせいとかいろいろ言われていますが原因はよく分からない。痛くても歩きたがる母。歩くと痛くなるから歩くな、歩かせるなという父。朝痛くて起きられないと、そのまま痛み止めを飲んで寝かせておく。そんな調子です。しかし、歩かないでいれば筋力は低下していきますし、歩くも歩かないのもどちらもリスクがあります。私は話を聞いていて、むしろある程度歩かせておいた方が痛みも減りそうな気配を感じました。いくつか聴き尋ねると、ならばと思う所がありました。正月に帰れたので2.3カ所鍼をしたところ、1時間後には普通に歩けました...
2023.12.07 00:25手の少陰心経の是動病「ぎっくり腰をやりそうで」と言い来院されました。靴下を履こうとすると怖いらしい。前屈してもらうと「前屈はできるんすよ~」と言い、確かに床に手がつくほどですが、腰椎に障害があるのが見てとれます。東洋医学的には風寒の邪に傷られており、経絡的には手の少陰心経の是動病でした。(条文にはありませんが)そこに鍼をすると腰の不安が取れましたので成功です。腰には指一本も触れていません。5分ほどの治療で終わりです。これが東洋医学の面白いところです。
2023.09.30 00:55冷えたてホヤホヤの不調あ、蚊が飛んでいます。。。なんだか暑いのか寒いのか分かりませんね。季節外れの風鈴もそろそろしまわなくては。急性の腰痛や首痛、肩が痛い、膝が痛い、、、様々な疼痛が増えています。または肩こりが酷い、だるい。なんせ寝冷えをしやすい時期です。寝る前は暑いから。その反応は身体にも表れています。影響が大きい場合は不調として現れ、痛みや気怠さなどとして感じられます。影響が小さい場合は、不調としては感じません。しかし身体にはしっかり影響が現れていて、その微細な反応点はツボとして使用できます。
2023.07.20 00:05バタ足の左右差水泳をしているそうです。しかし、最近左足の蹴りが弱いという。左右差を比べてみると、たしかに左が弱い。身体を見てみると少陽病の名残があり、胸脇苦満が出ていました。手の陰経に引き針をすると左右差がなくなりました。というか、左の方が右よりも強いくらいです。***面白いのは一瞬で変わるということです。一瞬で筋力が増強するはずはありません。ありえません。しかし、出力が明らかに変わる。この現象はなんなのかを突き付けていくとリハビリのやり方だって変わってくると思います。
2023.06.08 01:05怪我を繰り返す2以前、紹介した陸上男子の件です。その後、何度も治療する必要がありましたが、だいぶ良くなりました。膝や足首が問題というよりも内傷病的で、五臓のダメージがあります。そこを回復するようにしていくと、なぞの疼痛が出なくなっていきました。良かった良かった。整形外科的な視点からは明確な問題はありませんでした。それでもたしかに痛みがある。走れないし、歩くのもいたい。現代医学での概念では説明不能な症状です。そのため、心因性とかストレス性とされている場合がよくあります。本当に精神的な面が大きい場合もありますがそういうケースではありませんでした。東洋医学では、手足の痛みやしびれは広く”痺症”といいます。今回の痛みは遊走性で風の様に掴まえ所がない特徴から行痺、または風痺に該...
2023.06.06 01:50膝を切る前に昔、膝蓋靱帯を事故で失い、大きな傷跡がある男性です。その古傷が急激に痛み、腫れてきてしまった。びっこひいてご来院。膝が曲がらず靴下も履けないそうです。たしかに炎症がありますが心当たりとなる原因はない。整形外科にかかるもただ「手術が必要」とのことです。ただ、なぜ手術が必要なのかは聞いてもよくわかりません。(よくわからないのに簡単に手術してしまうのか??)根拠が乏しいなかでも行われる手術って結構あります。画像診断によって必ずしも原因が特定できるわけではないので、一般に思われているほどあまり当てになりません。切ったけど良くならなかった腰痛や膝痛はそこそこ見聞きします。***拝見させて頂くと、そもそもが問題が多い膝で、膝蓋靱帯の有無や手術後の癒着以外にも見るべ...
2023.05.27 00:30怪我をくり返す陸上男子です。右膝を痛めたと思ったら、左ひざを痛め、今度は足底が痛い、股関節が痛い・・・あちこちに痛みが現れ、練習をずっと休んでいるそうです。その都度、整骨院や整形外科に通い、さまざまな処置はして頂いたそうですが、そもそも明確な外傷はなく、原因がいつもよくわからない。「しばらく部活を休みなさい」と言われているそうですが、なにもしなくても痛みが出てくるので困っているという。こういう時こそ東洋医学の出番かもしれません。診察してみると臓腑のダメージが相当あることが分かりました。特に肝と腎が傷んでいる。若いのに。膝自体にもダメージがあるのは確認できましたが、ここまで奇怪な症状であるならば関節だけの問題とは思えません。徹底的に臓腑のダメージを抜くことにつとめまし...
2023.05.25 00:50ペダルをこぐと激痛通勤時に自転車がこげなくなったそうです。こごうとすると股に激痛がして気絶しそうになるという。気絶?と驚きましたが、どうも大げさではないようです。刺鍼してみると痛みが軽減しました。数回同じように治療すると普通に自転車に乗れるようになりました。長内転筋の異常だったようです。
2023.05.02 00:29肩の治療で腰が楽腰が抜けそうになるそうな。筋筋膜性腰痛症といった様相です。少陽経の腰痛でした。針をしていくと、腰の不快感が減っていきました。ついでながら肩もチェックすると、実は肩がずっと挙がらないという。他で鍼灸も整体も色々やったけど、よくならないのでもうあきらめている。それでわたしにも言わなかったそうです。でも挙がっちゃいました。言ってくださいよ。肩が挙がるようになると、腰はもっとよくなりました。わたしが気づくべきでしたね。
2023.03.31 00:23腰痛。ほとんど動かせない学校の先生です。ものすごい猫背で座っています。腰が痛いそうで、からだを後ろにそることがほとんどできません。せいぜい5℃くらいしか動かなかったので相当酷いのですが、腰に触れてみるとほとんどなんの反応もありませんでした。腰は悪くないという事です。膀胱経と腎経の調整すると後ろにそれるようになりました。
2023.02.07 00:55角孫穴で腰が楽腰が辛いそうです。慢性腰痛です。少陽胆経、肝経、心包経、胃経と病んでいます。左の角孫(かくそん)穴に置針をしました。腰は楽になったついでに頭がすっきり冴えたそうです。角孫穴は手足の少陽経と手の太陽経との交会穴(こうえけつ)です。交会穴とは複数の経絡が交差するポイントで、交差点みたいな場所です。様々なところへ通じている。以前、交会穴の研究をしたことがありますが、これがなかなか面白い。
2023.01.20 00:40肝経の腰痛受付の某Tさんの腰痛です(笑)。無敵のTさんも腰痛になるんですねぇ・・。*これを書いた日は年末前です。蠡溝穴(レイコウ)の辺りに反応があったので、金テイ鍼を当てて刺激しました。ものの10秒くらいです肝経上に刺激が伝わっていくのが見えました。これで腸脛靭帯、大腿直筋のあたりの張りが取れました。腰痛も大分楽になったようです。前期高齢者なのに飛び跳ねてました。その後。クラブの年末イベントで踊りまくったそうですが痛くなかったとの事。相変わらず元気です。