2025.11.27 03:47段階があるということ先日、お越しになられた方も、コロナ後遺症が潜んでいたケースでした。断定はできませんが、時期と状態からするとおそらくそうなのでしょう。思いもよらないとはこのことで、本人はまったく原因として症状と結び付けてはいませんでした。しかし、ちゃんと経緯を聴いたり、身体所見を取ったのでこういうことがいえます。咽鼻の不調と胸の重苦しさが主訴ですが、よくあるセットです。逆流性食道炎という病名が付いている人も多い。ただ、この病名が落とし穴です。陰陽虚実なんてなにも考えられていない。自己紹介する時に「私は人間です」と言うくらいに意味がない。深い部分が傷ついている場合があり、後遺症の治療は東洋医学をもってしても大変です。あとから少陽病、陽明病の治療をしてももう遅いので、もっと...
2025.11.20 03:47同業者を救った数回の施術。葛根湯も柴胡剤も合わない難治性の病態への回答 | 鍼灸院 誠花堂 福岡市 薬院駅2回目のコロナにかかったという鍼灸師さん。麻黄湯を飲んだり、自分で鍼をしてみたそうですが、まったく治らないという。診てみると陰病に陥っていました。生命レベルが相当に落ち込んでいる状態です。こういう人は通り一遍の風邪薬なんかでは良くなりません。葛根湯、麻黄湯などもっての外。柴胡剤も白虎加人参湯でも合いません。これらは初期に攻めていくのにはいいですが、もうこういった治療が合わないところまできています。結局、数回の施術で回復したのですが、うまくやれればこのくらいのことは鍼でできます。病には時期と位置があり、そういうことを見ないで鍼をしても効果は期待できません。逆にそういう視点で見てあげれば、すべてではないにせよ、回復させてあげられるものが多くあると思います。...
2025.11.13 07:42MRIにも映らない「鎖骨のしびれ」の原因。斜角筋の隙間に隠れた鬱血を鍼で流す | 鍼灸院 誠花堂 福岡市 薬院駅胸郭出口症候群の男性で、鎖骨上に細絡らしき黒ズミから刺絡をしたら劇的によくなったという話です。前斜角筋と中斜角筋の間から腕神経叢と鎖骨下動脈が通る領域です。この辺に細絡を見るのはめずらしい気がします。でも、よくみていると喉元自体が全体的に薄っすらと赤黒く鬱血してみえる人は割といることに気が付きました。こういうことはMRIにもCTにも映りませんし、理学検査で突き止められるようなものではありません。
2025.11.06 03:26あなたの身体は「雑草を抜く段階」か、それとも「土を耕す段階」か。快復までの時間軸 | 鍼灸院 誠花堂 福岡市 薬院駅健康が回復するまでに時間がかかる人、かからない人。その違いはなにか。よく聞かれることです。ふと思いつき、庭の手入れに例えるとわかりやすいかなと思い、書いてました。あるお庭Aは雑草がぼうぼうな上、ゴミが散乱しています。なので、雑草を抜いて要らない物を処分すれば綺麗になります。あるお庭Bは大地が枯れ活力を失い、荒廃しています。大地を耕し肥料を撒いて、お花を育てたりしないと綺麗になりません。前者Aは、雑草を抜いたりするだけで綺麗になるので、言ってしまえばすぐ終わります。時間がかかるのは後者Bの方で、種を撒いて芽が出て育つまでにはどうしたって時間がかかります。途中で枯れることもあります。治療はこれに似てます。要らないものを取り除くだけで回復する人なら、治療は簡...
2025.11.01 09:55伝説の名医・扁鵲(へんじゃく)に学ぶ診察法。お勉強の先にある「効く鍼」への挑戦 | 鍼灸院 誠花堂鼻づまりだそうです。肺虚と脾虚がありますが、右大都穴の瀉法でつまりが取れました。これは「氷で風呂を沸かす」くらいのおかしな理屈なのですが、こういう事が現実にあります。しかし、ここには少し嘘があるというか、ある限界があります。勉強しない鍼灸師は話になりませんが、あまりお勉強をしすぎても、こういうロジックから抜け出せなくなります。頭でっかちになりすぎると現実が見えなくなり、迷信に近い鍼になったりします。効いたり効かなかったり不安定になりなる理由の一つです。ではどうすればいいのか。お笑いになるかもしれませんが実際の所、現場で闘う鍼灸師は真剣に悩んでいます。どうやってそこを脱却していけばいいのか。そういうお話を10月の東京でお話させて頂く機会がありました。扁鵲...