2024.01.27 00:35随証治療と病名治療2前回、随証治療のすばらしさを説きました。それとは別に病名治療もあります。「痔の治療はこうすればいい、ここに鍼をすればいい」というものです。腰痛のツボ、生理痛のツボとか、慢性上咽頭炎のツボとかそういう思考です。とても素人的です。ですが、多くの専門家もこの程度の認識と知識で治療をしています。それがすごく嫌だったので、できるだけこういったやり方は避けてきました。しかし、時にこういう素人っぽいやり方の方が効くことがあります。わたしはそれを面白いと感じます。で。とあるBさんの場合。通常通りの治療をしても特にBさんの痔の改善はありませんでしたので、百会のお灸を加えてみることにしました。痔に百会穴の灸は有名なのです。そして確かに効果がありました。よく効いたとのこと。...
2024.01.20 01:07随証療法と病名治療わたしは痔にあまり詳しくありません。その割には治療成績はいい印象があります。痔の中でももっとも恐ろしいのが痔瘻です。それがわたしの治療によって「再発を防げている」といってたまにこられる方がいます。危うくなると体で分かるそうですが、治療後にはその感覚が去っていくそうです。特に痔瘻治療のメソッドなど持っていないので、はじめはどうしたものかと思いましたが、我々にできることは基本、証に合わせて治療をするのみです。そのまま治療をしました。しかし、それで対応できるのだから東洋医学は本当によくできていると思います。ただ、そのためには診察が絶対に要ります。脈を診るだけではなく舌も腹も診ますし、様々な角度から情報を合わせて原因を探ります。そのための訓練に多くの時間を割い...
2024.01.16 00:15心蔵と歯胸が痛くなるそうです。診断は受けていませんが、狭心症様の症状です。最近、寒くなり出てきたという。同時に歯も痛いと言います。歯科医で見て貰っているが歯には問題がないそう。それでも痛い。原因が分からないという。循環器科と歯科の疾患という点ではまるで別物です。私にはどちらも同じ瘀血性の刺痛にも見えました。そう思って鍼治療をすると実際にどちらも軽減しました。というかほとんど消えました。同時に消えたということは病根は同じであったという事です。狭心症の関連痛として歯痛はありえますが、一般に見逃されやすいかもしれません。
2024.01.09 00:50母の腰痛年老いた母が腰椎の骨折で半年ほど入院してました。その後も腰痛が出たり消えたりで入退院生活。骨はくっ付いたのになぜかたびたび痛みがでる、と父。歩きすぎとか、姿勢のせいとかいろいろ言われていますが原因はよく分からない。痛くても歩きたがる母。歩くと痛くなるから歩くな、歩かせるなという父。朝痛くて起きられないと、そのまま痛み止めを飲んで寝かせておく。そんな調子です。しかし、歩かないでいれば筋力は低下していきますし、歩くも歩かないのもどちらもリスクがあります。私は話を聞いていて、むしろある程度歩かせておいた方が痛みも減りそうな気配を感じました。いくつか聴き尋ねると、ならばと思う所がありました。正月に帰れたので2.3カ所鍼をしたところ、1時間後には普通に歩けました...
2024.01.04 00:36透き通るってことは宇宙に触れることBLANKEY JET CITYのDERRINGERです。「透き通るってことは 宇宙に触れること」 とはその歌詞なのですが、こころの中にずっと残っていました。天人合一、純粋無欲。東洋の空、無の思想に近いものを感じがします。「ゾンビが愛を告白する時」というフレーズで始まるこの曲。ホラー映画のようなPVが気味悪くてまた良い。実家の整理中、たくさんCDが出てきてしまいました。そういえば古びたCDデッキの動作確認もしないといけなかった。まだ使えるだろうか。 よし作業中断!これだけは聴こう、じゃなくて動作確認だ!