2023.02.28 00:16屈伸でひざ痛い小6の男の子です。前回は足の厥陰肝経に変動があり、跳び箱ができなかったそうです。股関節の外旋と外転が難しい。2回目の時にはそれはもう大分良いそうですが、今度は屈伸ができない。できるけど痛い。膝蓋靱帯の外側に圧痛もあります。犢鼻穴の辺りです。足の陽明胃経で引き針をしたら、痛所によく響いたそう。いわゆる内庭穴よりも、外側に生きたツボが出ていました。無名穴です。
2023.02.25 00:50指先がクリアになる治療後にそうおっしゃってくれました。右手の人差し指と中指がジーンとしてしびれるような感じがあるそう。腕の付け根も痛い。ずっとパソコンをするので仕方がない気もします。なで肩で棘下筋も痛んでいます。鎖骨下にも腫れがあり、頸椎も後屈が難しい。棘下筋を支配する肩甲上神経がC5~C6なので指先と関連がありそうですが、そうでもなかった。各所に少しづつ問題がありますが、前腕部が問題でした。お灸をしてあげると「すごく気持ちいい」という。その後、指先の感覚がよくなり「クリアになった」そうです。
2023.02.23 00:36かかとが痛い小4男子です。走るとかかとが痛いという。左足を背屈するとかかとに痛みが出ます。足底腱膜炎っぽいです。緊張しているためか、表情が硬い。テイシンを使い、くすぐりながら治療しました。げらげら笑ってくれました。足はどう? と聞くと、いい。 と言う。軽く運動させてみると大丈夫でした。小学生は効くのがはやい。
2023.02.22 11:15不明熱腰の辺りから背中にかけて、不快な熱さが出てくるというご婦人。胸の圧迫感や動悸、歯ぐきの違和感などもあるそうです。更年期障害ともいわれそうな症状です。原因は不明です。こういった熱型の多くは虚熱として認識できます。針治療を続けていく中で”徐々に”不快な熱さが出なくなってきました。その直後から楽だという人もいますが、損耗した気血を回復させていくには時間がかかるのが普通です。
2023.02.21 00:39午後から熱が出るそういう熱型があります。熱というと炎症性としか一般に知られていませんが、炎症がなくても熱は出ます。不明熱と言われたりしますが、なかなか現代医学の範疇では対処が難しいらしい。風邪が治っても微熱が取れないなんていうのも一例です。新型コロナ後遺症で訴えられる方もいます。少陽病、陽明病、陰病による真寒仮熱もあり、鑑別が必要です。夕方にかけて頭が熱くなり、夜には落ち着くということもあります。夜にもっともきつくなるという場合もあります。治療にかかられる前に、そのディテールをよく観察しておくといいです。こじれている場合は鍼治療をしてもなかなか取れにくい。そんなものは放っておいてもよくなるはずがないと思います。
2023.02.18 05:30頭がピリピリ痛む普段あまり頭痛はない人なのですが、頭痛がするという。それなのにでかい晩白柚を3つも持って来て下さった。膝も痛いのに・・・本人いわく片頭痛だそうです。緊張性頭痛の感じもありますが、痛みの性状・エリアからすると大後頭神経痛といったところです。その日は鍼をしても症状が取れませんでした。2回目の治療です。帯状疱疹の可能性も疑わしかったのですが、どうも風邪の変形の様子。陽明胃経に鍼を3本打ったところ、痛みが取れました。経絡の走行的には膀胱経なんですけどね。ついでながら膝の痛みも緩和し、歩行時痛がなくなりました。
2023.02.17 01:15ととのいません。温めれば病気は治ると思っている人たちがいます。そういう本が過去にベストセラーになった影響が大きいのだと思いますが、その弊害があります。温活、よもぎ蒸し、ホットヨガ、最近ではサウナで「ととのう」などと謳っています。温めれば良しとする風潮がありますがどうでしょう。ホットヨガでボロボロになってしまった人たちもいます。温めるだけで問題が解決するなら苦労はありませんし、むしろ逆もあります。頭の中の理屈だけで、情報だけで健康を捉えているとそういうことに気付くのが遅れるようにみえます。治らない病気を自分で作っているんですね。
2023.02.16 00:55コントロールできない人はあたまで考えて生きている訳ではありません。 「汗をかけ」と言われてもかけません。「汗を止めよう」と思っても、念じても、願っても止められません。「腹が減ろう」とは考えないはずです。「温まろう」と思って温まれるなら冷え症で悩みません。「なんでこんな時に」という場面でトイレに行きたくなったりしますし、ドキドキするのを抑えることもできません。コントロールできなそうで、実はできるというものもあります。例えば恐怖です。普通は恐怖を抑え込むことは難しいです。というより、抑え込めば倍になって帰ってきます。なので、あえて恐怖を受け入れるというテクニックがあります。恐れの底を直視する必要がありますので、とても大変ですし具合が悪くなります。ですが、それが恐怖を...
2023.02.15 00:33跳び箱できない体育の授業で跳び箱をするときに右ひざが痛いそうです。元々体育が得意な小6の男の子。針を数カ所に当ててみました。どう? と聞くと、いい。 という。動いてもらうと大丈夫そうです。足の厥陰肝経の変動でした。
2023.02.14 04:20緑内障主訴:緑内障現在の視力視野をできるだけ保てるよう、できるだけのことはしておきたいそうです。最近、片目だけで見ると視野がやや狭まり、目の疲れも感じやすいとのこと。60代なので年齢もあります。顔面、上背部に細絡がちらほらあります。上部胸椎付近に、またはそれ以上に血行障害があるマークです。基本的には元気そうですが、睡眠障害と首肩がガチガチです。こういう事が直接、目と関係するのかといえば、医学的には無関係ということになるかもしれませんが、わたしはそうは思いません。施術後は目がスカッとするそうなので、定期的に続けていくことになりました。緑内障もいろいろなので、一概に鍼灸が有効とは思いませんが、全体性のなかで目の健康を考えることは有益だと思います。
2023.02.11 00:44私の血肉になったもの東京九鍼研究会の石原克己先生がご逝去されたとネットで知りました。わたしの記憶の中の石原先生はまだお若いままなのですが、思えば私も年を取り、あれからすでに15年も経っていました。とはいえ、訃報を聞くには早すぎるという気持ちです。私は石原先生からも多大な影響を受けたと思っていますし、恩も感じています。ご冥福を祈らずにはおられません。***東洋鍼灸専門学校時代、3年実技を担当して下さったのが石原先生でした。伊藤瑞鳳先生が東洋鍼灸専門学校を退官されたため、瑞鳳先生から実技が習えぬことに当初は肩を落としていたのですが、「石原先生がいるから心配はないよ」と他の先生から慰められたのを覚えています。博愛に満ちて暖かく、類のないほど博識。ヒーリングボイスとその手からは無...
2023.02.10 00:45ミッキーが怖い輪読会で、桂枝去芍薬可蜀漆竜骨牡蛎救逆湯の章を読み、不安神経症について話題が及んだ時のことです。参加者のひとりから自体験を頂きました。彼女は産後にディズニーのアイスショ―を見に行ったそうな。しかし、なんだか調子が優れず暗闇が妙に怖かったそうです。そして、いよいよミッキーが登場した時です。あまりに怖くて、動悸や息切れがし、冷や汗をかいて発狂しそうだったそうです。自分でもなんだかおかしかったという。そりゃあそうです。イットなら話は分かりますがミッキーですからね。それで「これが驚狂ですか」という質問でした。その時に診察しているわけではないから同一かどうかは分かりませんが、産後は下焦の虚により鬱になる人もいますから似たような状態になっていたのかもしれません。怖...