年内最後の傷寒論輪読会を昨夜終えました。
中国の古い医学書を読んでいます。
なんせ2000年前の本で白文です。日本語解説があるとはいえ、出てくる単語の意味が分からない。辞書で引くにもそこに出てくる単語の意味が新たにわからない。。。そもそも現代人には読めない漢字が多すぎます。
私はいちいち辞書で引いて読みましたが、それだと辞書を引くだけで膨大な時間がかかります。初めのうちは一文、一節、一章を理解するだけでも大変です。そんな感じで大体200章くらいあります。それを昔の人は何べんも読み込んだ。横田観風先生からも「20回、30回と読みなさい」と言われましたが、まだ私もそこまでいきません。そもそも普通は最後まで読み切れることすら困難です。
すぐ分かる。
すぐ身につくわけではありません。
「こんなもん、なんの役に立つんだ?」と感じて去っていく鍼灸師を何人も見てきました。わたしが東京にいたときの話です。7割くらいは脱落する。絶対に必要な知識だと思いますが、鍼灸師が読まなくなったのは分からないでもない。
このように自力で読み解くのは大変難しいので、先輩と一緒に読んでもらう方がやりやすい。
脱落せぬよう皆で共同戦線を張り、年間を通して回し読みしていこうというのが輪読会です。
それぞれがそれぞれの現場で、各自のレベルに応じた実践を通じて、ちからをつけてきてくれていることを感じた年末でした。
私自身も人に教えることで改めて学ばされることがあります。
来年はよりよい一年にできますように。
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