2024.02.17 00:25教えられ、鍛えられる新型コロナ感染後、胸痛があるという方です。不眠、動悸、息切れ、疲労があります。心臓が検査でひっかかることはない。ひっかることはないけれど確かに動悸はするし胸痛がある。「気にしすぎなのでは・・・」と周囲や医師から思われている人もいるようですが、わたしの実感としてはちゃんとそれなりの反応がお身体に出ているものです。そういうことは画像診断では映らない。そういう事はよくあります。これまでも大勢見させて頂きましたが、新型コロナ感染後の胸痛や不眠、動悸、息切れ、疲労などにはよく適応する感触です。そんな中でも極めつけの、手ごわい胸痛に出会いました。あらゆる手を尽くしましたが難攻不落。1mmも良くならない場合は私の手に負えません。ただ効かない訳でもないので工夫の余地が...
2023.07.15 00:45梅雨の湿疹4ある患者さん曰く、最近「お風呂上りなのに、汗がべたべたしてすごく気持ちが悪い」という。かき傷ができています。梅雨に入るまではそんなことはありませんでした。お菓子大好き、過食傾向の方なので痰湿があることは間違いありません。入浴の話になり、石鹸はどうしているのか尋ねると「ポンプ式のなにか」を使っているが中身はよく分からないとのことでした。体質的には、保湿よりは脂性肌用の石鹸がよく、液状よりは固形の方がよさそうなので確認して貰いました。やはり保湿性が高い石けんだったらしく、それを代えてもらうとお風呂上がりの気持ち悪さが大分消えたそうです。(鍼が効いたのもあるかもしれませんが)皮膚科に行けばとりあえずは外用薬を渡されると思いますが、こういう点検をすればそれで済...
2023.03.23 00:31「疲労」と「疲労感」”疲労感”は「もう休め」というアラームです。朝、アラームを消し続けたら仕事に、学校に遅刻します。先日『ヒューマニエンス』という番組を見ていました。元ハードラーの為末大さんにご自身の疲労感を点数化してもらうという場面があったのですが、ご自身が感じているよりも実際の疲れは強かったという結果でした。「疲労感」と実際の「疲労」の度合いは別で、私たちの実際の疲労度は思っているよりも高いという。トップアスリートであってもそのようなズレがあるという点が驚きでしたが、もしかしたらそもそも日本人全体がそうなのかもしれません。基本勤勉なので。日本人は世界的に見ても働きすぎのようです。疲労回復にはビタミンB1が大切だとよくいわれます。お酒を飲むとビタミンB1を大量に消費する...
2022.12.16 01:20にきびができる所にきびができる、できないという問題。次に、”どこに”できるかという問題があります。顔にできる人、体幹部にできる人。お顔といっても、どこにできるか。あご回りなのか、おでこなのか・・・話が変わってきます。前回紹介した、腰回りにできる場合だと下腹部の問題が反映されているのは普通です。女性で下腹部の問題という場合は、月経が関連している場合が多いです。毒があり、寒がある場合は、なかなか動きません。ある程度の熱量が必要で、お灸は良く合います。ただ、熱量を加えるだけでもなかなか動かないので、工夫が要ります。
2022.12.08 02:51倦怠感と筋肉痛「新型コロナの後遺症かもしれない」といいご来院されました。倦怠感とからだ全体に痛みがあるので辛いとのこと。しかし近年、発熱したこともなく、新型コロナにかかった記憶もないそうです。筋痛とだるさは関連があります。また、複数ある”痛む場所”にはある特徴がありました。線維筋痛症の診断所見を満たしています。他の既往歴からも関連を想起しました。ただ、その可能性を伝えてもあまりいいことはありません。診断名が確定したとしても、現代医学では有効な治療法がないからです。線維筋痛症の治療でもっともエビデンスが高いと言われている治療法は鍼灸と言われていますので、そのまま治療をしました。結果としては大分良いそうです。線維筋痛症と診断されていたとしても、内実は様々です。数回でよく...
2022.11.23 03:01上咽頭と緊張主訴は後鼻漏と咳です。Bスポットを十数回受けてきたそうです。それで「多少良くなったが・・・」ということで来院されました。初回治療後、咳が半分くらいに減りました。しかし、その後何度か試みても、確かに取り切れないものがあります。そこで精神緊張を下げるような治療の割合を増やしたところ、とても調子がよくなりました。この方の場合、上咽頭に原因があるのではなく、原因は他にあったという訳です。その影響の「場」が上咽頭というだけで、上咽頭炎は結果でしかなかった。ややこしいのですが、眼に見えるものばかりを追っているとそこが見えません。この辺の因果関係の混同はよくあります。毎回、初見で見破れればいいのですが、治療を重ねていく中で見えてくることもあります。
2022.11.05 03:05新型コロナ後遺症42022.2月にコロナ感染後からの不調体のあちこちに痛み、こわばり。だるい。動けないことはないが、寝ていたい。鼻の奥のツーンと痛む。*****診てみると胸脇苦満があり、胸下にも強い痛みがあります。治療後、下痢をしました。2回目で大分だるさ、息苦しさが減り、良く寝れた。6回目の時点で胸部の不快症状は概ねなくなり、頭痛が主な主訴となりました。パッと魔法の様にすべてが消える訳ではありません。状態は変化しながら良くなっていきます。その時々に合わせて治療は変わっていくものです。
2022.10.25 02:40お疲れお仕事が多忙でヘロヘロです。満身創痍とはこのことでしょう。放心の鍼をしてあげました。身体が軽くなったと喜ばれ、帰ってから大便がかなりあったそうです。内臓も元気になりました。そのせいかお肌もつるつるです。現代人は考えることが多すぎるため脳疲労が酷いです。これを”上実下虚”といいます。人はあたまで考えて息をしたり、大便をしたり、子供を産む訳ではありません。あたまをOFFにして、”実”を体に移さねばなりません、
2022.10.20 02:50メンタルきつい内容を聞いてはいませんが、メンタル的なダメージを負ってしまったそうです。お仕事上、ダメージは避けられないとのこと。それがハリをすると楽になる。お陰様でなんとか毎日を闘えているとのこと。ありがたいお言葉です。毎日を一生懸命に生きている皆さんをこころから応援しています。本当に毎日お疲れ様です。***で。そのダメージをどこで受けているのかを診ると、主に上焦に現れていました。その二次的な影響を中焦・下焦が被っている。おそらく朝起きるのもきついはずなので、治療時間にも遅れがちです。遅れると5分くらいの治療になったりしますが、それでも十分すぎるくらい効いているようです。最高記録は残り時間3分で入室。恐る恐る「で、できますか・・・?」と。「できますよ(笑)」といって...
2022.10.18 01:30感染症後遺症主訴:倦怠感、不眠、肩こりなど新型コロナ発症後、だるさなどの不調が残ってしまったそうです。お風呂に入っても身体が温まらない。現在休職中で、「果たして3週間後に復帰できるのか・・・」という不安を抱えて来院されました。すでに5回くらい治療しましたが、「大分動ける寝れる身体が温かい」と良い兆候です。今日はまだ首肩背中の辛さが残っているということでした。診察すると、首は右回旋ができません。腹診では胸脇苦満があり邪気が残ります。範囲は大分狭まりましたが、何回取っても出てきます。しぶといです。そこから右首にまで影響していることが分かりました。肋骨8-10番のあたりの細絡から刺絡をすると息が深くなり、背のハリが減り、首の動きもよくなりました。
2022.10.01 01:036.指先の荒れと鼻腔粘膜Ⅱこの時期の肌荒れや指先の荒れは、鼻腔粘膜の荒れと関連がありそうだとのべましたが、どちらも抹消部分であり外界との最前線です。その末端部分の水分保持を妨げるものは色々ありますが、いまは秋の乾燥と冷えの影響がでやすい時期だといえます。一方で胃内停水が増え、耳鼻咽喉~胃腸の不調が増えています。夏が終わり、汗がかけなくなってきたことと関連があります。なんとなく体も冷え、元気に乏しくなります。「夏の疲れ」といえます。そんなとき、発熱もなく、ただ鼻水とくしゃみだけが出たりする。眼がかゆくて、鼻がムズムズする。「花粉症になった」という人も増えました。本当に花粉症か分かりませんが、こういった症状は出始めが肝腎で、初期でしっかり対処しておけば、一回で抜ける事も少なくありま...